アルファード シエンタ ノート…奇跡の”一発大逆転グルマ”と逆転の秘策とは

2代目ノート 2012年9月発売→2016年11月にe-POWERを追加し販売NO.1に

マイナーチェンジ前の2代目ノート。2012年9月に登場した
マイナーチェンジ前の2代目ノート。2012年9月に登場した
2016年11月、マイナーチェンジとともにe-POWERを設定。2019年まで3年連続コンパクトカーNo.1の販売台数を誇った
2016年11月、マイナーチェンジとともにe-POWERを設定。2019年まで3年連続コンパクトカーNo.1の販売台数を誇った

 ノートは歴代キャビンやラゲッジスペースの広さも売りとしており、その意味ではホンダフィットに近いコンパクトカーだ。2012年登場の2代目ノートはよくまとまったクルマだったが、ハイブリッドがなかった点を理由に先代フィットやアクアなどに水を開けられていたのは否めなかった。

 しかし、2016年に追加されたノートe-POWERはエンジンを発電専用に使う2モーターのシリーズハイブリッドということもあり、アクセルを踏んだ際のレスポンスのよさや鋭い加速といった電気自動車のようなフィーリングを理由に大人気となり、日産車としては6代目サニー以来30年ぶりに月間販売台数ランキング1位に輝いた。

 販売台数はその後も堅調に推移し、2018年には13万6324台と乗用車(軽自動車除く)ブランド通称名別新車販売台数で首位となった。ちなみに2位は12万6561台のアクア、3位は11万5462台のプリウスだった。

 e-POWERは現在日産の基幹技術に1つに成長し、最近3代目モデルにフルモデルチェンジされたノートにも大きな期待が集まっている。

ロゴ→初代フィット

シティの後継として1996年に登場したロゴ
シティの後継として1996年に登場したロゴ
2001年にデビューした初代フィットは居住性・燃費・安さで大ヒットした
2001年にデビューした初代フィットは居住性・燃費・安さで大ヒットした

 3ハッチバックのコンパクトカーだったシティの後継車として1996年に登場したロゴは「扱いやすい実用的なコンパクトカー」というコンセプトは悪くないものだったのだが、スタイルなど如何せん「欲しくなる魅力」に欠けていたため成功せず、一代で絶版となった。

 ロゴの後継車として2001年に登場した初代フィットはロゴとは対照的な明るい雰囲気を持つ内外装、センタータンクレイアウトの採用による広いキャビンとラゲッジスペース、燃費のよさ、量販グレードで114万5000円(消費税抜き)という価格の安さを理由に大ヒット車となった。

 初代フィットのコンセプトの確かさは現行型4代目フィットまで変わっていないことが証明しており、フィットは今ではホンダの基幹車種の1台に成長している。

初代スイフト→2代目スイフト

初代スイフト。軽自動車Keiのボディをコンパクトカー用に広げたようなフォルム
初代スイフト。軽自動車Keiのボディをコンパクトカー用に広げたようなフォルム
2代目スイフトは走行性能を入念に鍛え上げ、まるで別物のように生まれ変わった
2代目スイフトは走行性能を入念に鍛え上げ、まるで別物のように生まれ変わった

 2000年代半ばまでスズキのコンパクトカーは軽自動車のボディを拡大し、エンジンを1.3L、直4にしたというものが多かった。2000年登場の初代スイフトもその流れを踏襲した軽自動車のKeiをコンパクトカーに仕立て直したもので、魅力は価格の安さと1.5Lエンジンを搭載したスポーツの存在だけだった。

 2004年登場の2代目スイフトは世界戦略車ということもあり、コンパクトカー用のプラットホームを新たに開発するなど、コンパクトカーに相応しいクルマのキャパシティ(容量)を得た。

 さらに走行実験も入念に行われたこともあり、スイフト(英語で俊敏なという意味)の車名に相応しいハンドリングを持つなど、簡単に言えば「同じなのは車名だけとなる別のクルマ」に生まれ変わった。

 またスイフトは2代目モデル以降もスイフトスポーツを継続しており、歴代スイフトスポーツは完成度の高さに加え、価格もリーズナブルと、今では運転好きにとっての「FFのマツダロードスター」のような存在に成長している。

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