【レクサス、シーマ…】売れてない車の事情と言い分とは? 2017年度版

■5位 ホンダNSX 128台

 日本唯一のスーパーカーが5位に。

 昨今の日本市場でのハイエンドカー&スーパーカー人気を考えると「ひょっとして不人気車???」と思うのは早合点。

 新型NSXは、北米の専用工場のみで完全受注生産され、世界に向けて供給されている。しかも工程の多くの部分が手作業なので、生産時間も長い。

 去年は、日本導入の初年度となり、販売予定台数は100台と予告されていたので、まさに予定通りの順調な推移といえる。

 因みに今から発注しても、届くのは3年後とか……。日本が誇るNSXは、やはり超人気車なのだ。

■4位 レクサスRC F 107台

 2度目の登場、「RC」シリーズ。そのトップグレードがこの順位。

 最も希少なレクサスとなったRC Fは、元々スポーツ性能の高いスペシャルティクーペのRCに、レクサスが誇る5LのV8エンジンを搭載し、「F」専門チームによるトータルチューンを行ったモデルだ。

 ノーマルの「RC」よりも凄みを感じる佇まいの秘密は、エアインテーク付きのパワードームボンネットやブリスターフェンダーなど、各部に専用デザインが取り入れていることにある。

 もちろん、普段は従順なクルマだ。しかし、ドライバーの腕次第で次元の違う走りを見せてくれる、その1点に惹かれるものだけが選ぶ、特別な1台。この台数なのも当然だろう。

  なおこちらの表題写真も「GS F」と同じく(同時に設定された)特別仕様車「F 10thAnniversary」。こちらは限定35台で1700万円だそうです。お、おう……別世界な、という感じです。

■3位 ダイハツアルティス 98台

 多くの人が名前だけ聞くとピンと来ないはず。でも誰もが知っているあのクルマ、そうトヨタカムリのダイハツ版がアルティスだ。

 本家は2017年7月のデビュー以来、月平均3000台程を売る人気車だが、どうしたアルティス。グレードは、一部選べないオプションもあるが装備も価格もカムリのGと同じ仕様のみ。見た目の差もエンブレムぐらい。

 やはり苦戦の最大の要因は、他のダイハツ車と比べると恐ろしく高価に見えること。

 機能的な小さなクルマが手頃な価格で買えるのだから、アルティスまで目が向かないのかもしれない。下取りやサービスを考えると手を出しづらい気持ちもわかるが、「個性」を主張したい皆さん、狙い目ではないでしょうか!

■2位 三菱デリカD:3 95台

 三菱が誇るカテゴリー唯一のクロカンミニバンのデリカD:5の弟分として設定されているものの、D5と共通するのは優れたユーテリティのみ。

 この話で、一瞬、スズキソリオを思い浮かべた人もいるかもしれないが、そちらのOEM車両はD:2だ。こちらD:3の本家は日産NV200バネット(のOEM)。

 しかも、D:3は5ナンバーの乗用ワゴン仕様のみ。4ナンバーのバン仕様は、デリカバンとして販売中と、ちょっとややこしい。

 NV200バネットでも乗用ユーザーは限られるだけに、バンを除いた数字となれば、この台数も仕方ないだろう。

■1位 ダイハツメビウス 84台

 2017年の暦年販売台数ワースト1も、またまたOEM。

 トヨタプリウスαのダイハツ版が「メビウス」である。グレード構成は、プリウスαのエントリーシリーズとなる「S」の3タイプのみ。

 これまた価格も同等。ダイハツ車としては高価に見えてしまうのもアルティス同様だが、ベースであるプリウスαもすでに一世代前で、プリウスとプリウスPHVの陰に隠れつつあるのも影響しているのだろう。

 しかしながら、昨年11月の改良で「Toyota Safety Sense P」を全車に標準化。プリウスα同様にアップデートを受けている。この施策が2018年でのワースト1回避を期待したい。

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!