■5位 ホンダNSX 128台
日本唯一のスーパーカーが5位に。
昨今の日本市場でのハイエンドカー&スーパーカー人気を考えると「ひょっとして不人気車???」と思うのは早合点。
新型NSXは、北米の専用工場のみで完全受注生産され、世界に向けて供給されている。しかも工程の多くの部分が手作業なので、生産時間も長い。
去年は、日本導入の初年度となり、販売予定台数は100台と予告されていたので、まさに予定通りの順調な推移といえる。
因みに今から発注しても、届くのは3年後とか……。日本が誇るNSXは、やはり超人気車なのだ。
■4位 レクサスRC F 107台
2度目の登場、「RC」シリーズ。そのトップグレードがこの順位。
最も希少なレクサスとなったRC Fは、元々スポーツ性能の高いスペシャルティクーペのRCに、レクサスが誇る5LのV8エンジンを搭載し、「F」専門チームによるトータルチューンを行ったモデルだ。
ノーマルの「RC」よりも凄みを感じる佇まいの秘密は、エアインテーク付きのパワードームボンネットやブリスターフェンダーなど、各部に専用デザインが取り入れていることにある。
もちろん、普段は従順なクルマだ。しかし、ドライバーの腕次第で次元の違う走りを見せてくれる、その1点に惹かれるものだけが選ぶ、特別な1台。この台数なのも当然だろう。
なおこちらの表題写真も「GS F」と同じく(同時に設定された)特別仕様車「F 10thAnniversary」。こちらは限定35台で1700万円だそうです。お、おう……別世界な、という感じです。
■3位 ダイハツアルティス 98台
多くの人が名前だけ聞くとピンと来ないはず。でも誰もが知っているあのクルマ、そうトヨタカムリのダイハツ版がアルティスだ。
本家は2017年7月のデビュー以来、月平均3000台程を売る人気車だが、どうしたアルティス。グレードは、一部選べないオプションもあるが装備も価格もカムリのGと同じ仕様のみ。見た目の差もエンブレムぐらい。
やはり苦戦の最大の要因は、他のダイハツ車と比べると恐ろしく高価に見えること。
機能的な小さなクルマが手頃な価格で買えるのだから、アルティスまで目が向かないのかもしれない。下取りやサービスを考えると手を出しづらい気持ちもわかるが、「個性」を主張したい皆さん、狙い目ではないでしょうか!
■2位 三菱デリカD:3 95台
三菱が誇るカテゴリー唯一のクロカンミニバンのデリカD:5の弟分として設定されているものの、D5と共通するのは優れたユーテリティのみ。
この話で、一瞬、スズキソリオを思い浮かべた人もいるかもしれないが、そちらのOEM車両はD:2だ。こちらD:3の本家は日産NV200バネット(のOEM)。
しかも、D:3は5ナンバーの乗用ワゴン仕様のみ。4ナンバーのバン仕様は、デリカバンとして販売中と、ちょっとややこしい。
NV200バネットでも乗用ユーザーは限られるだけに、バンを除いた数字となれば、この台数も仕方ないだろう。
■1位 ダイハツメビウス 84台
2017年の暦年販売台数ワースト1も、またまたOEM。
トヨタプリウスαのダイハツ版が「メビウス」である。グレード構成は、プリウスαのエントリーシリーズとなる「S」の3タイプのみ。
これまた価格も同等。ダイハツ車としては高価に見えてしまうのもアルティス同様だが、ベースであるプリウスαもすでに一世代前で、プリウスとプリウスPHVの陰に隠れつつあるのも影響しているのだろう。
しかしながら、昨年11月の改良で「Toyota Safety Sense P」を全車に標準化。プリウスα同様にアップデートを受けている。この施策が2018年でのワースト1回避を期待したい。
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