【名車の中の迷車】ご先祖様に顔向けできないクルマたち 13選

■5代目パルサー 1995年〜2000年

日産パルサー/3ドアHBに4ドアセダンそして5ドアワゴンと、さまざまなボディ形状を用意。なかにはオーテックがチューンした、ゴリゴリのモータースポーツベース車両も存在
日産パルサー/3ドアHBに4ドアセダンそして5ドアワゴンと、さまざまなボディ形状を用意。なかにはオーテックがチューンした、ゴリゴリのモータースポーツベース車両も存在

 1990年代の日産のダメダメぶりは、もはや会社そのものがご先祖様に顔向けできぬ、ていたらく。何をやっても全部ダメで、パルサーもその例に漏れずダメであった。

 RV風味の5ドアワゴン、S-RVとかも出たが、どういうキャラクターのクルマか意味不明。メチャメチャのバラバラ。その後ルノーに買われて再建を果たせたのは、実に慶事であった。ゴーンさんありがとう。

ご先祖に顔向けできない度…★★★★★

■8代目シビック 2005〜2010年

ホンダシビック/先代で5ドアHBが不人気だったことで、日本ではセダンのみを設定。ボディサイズは拡大され全車3ナンバーになった。2007年にはタイプRが復活。乗り心地はハード
ホンダシビック/先代で5ドアHBが不人気だったことで、日本ではセダンのみを設定。ボディサイズは拡大され全車3ナンバーになった。2007年にはタイプRが復活。乗り心地はハード

 シビックは8代目をもっていったんお家断絶(日本市場から撤退)と相成ったが、その種をまいたのは7代目。

 それまでのシビックの財産を捨てて、フグのように膨らんだデザインが、国内では完全に失敗。8代目に代替わりした時は、すでにお家の傾きはどうにもならず、日本ではセダンのみの販売となり、そして最後には誰もいなくなった。名門の維持とは、かくも難しいものであるかと教えてくれた。

ご先祖に顔向けできない度…★★★★

■8代目アコード 2008〜2013年

ホンダアコード/肩や肘周辺にゆとりを持たせるため全幅は大きく拡大。グレードによっては、ホンダの最上級モデル、レジェンドよりも広かった。登場時のエンジンは2.4Lのみ
ホンダアコード/肩や肘周辺にゆとりを持たせるため全幅は大きく拡大。グレードによっては、ホンダの最上級モデル、レジェンドよりも広かった。登場時のエンジンは2.4Lのみ

 思えば日産同様ホンダも、国内では名家をずいぶん潰したものよ。アコードは一応生きてはおるが、まったく零落しておる。

 原因は北米市場に合わせてどんどこ身上(サイズ)をデカくしていったことにある。8代目アコードはデザイン的には傑作だったが、いかんせん、1800mmを優に超える全幅は、アコードとしてはデカすぎた。日本人にはちとついていけなんだ。

ご先祖に顔向けできない度…★★

■5代目レガシィ 2009〜2014年

スバルレガシィ/北米市場を重視して、全幅を拡大。エンジンは当初2.5Lが用意されたが、2012年のマイチェン時に2Lターボを設定
スバルレガシィ/北米市場を重視して、全幅を拡大。エンジンは当初2.5Lが用意されたが、2012年のマイチェン時に2Lターボを設定

 アコードもそうだが、北米市場がメインになると、クルマはすべからくデカくなる。国がデカいのだから是非もないが、いかんせんニッポンは伝統を重んじる。

 レガシィも4代目は傑作といわれたが、肥大化した5代目は裏切り者と指弾され鳴かず飛ばず。大らかでのびやかだったとも言え、北米では成功したから、スバルとしては勝利なのだろうが。

ご先祖に顔向けできない度…★★

■インプレッサカサブランカ 1999年

スバルインプレッサカサブランカ/初代インプレッサ スポーツワゴンをベースに、レトロ調カスタムを施した一台。1998年に5000台の台数限定で販売された後、99年にはカタログモデルに昇格した
スバルインプレッサカサブランカ/初代インプレッサ スポーツワゴンをベースに、レトロ調カスタムを施した一台。1998年に5000台の台数限定で販売された後、99年にはカタログモデルに昇格した

 スバル最大の黒歴史は、インプレッサのカサブランカかもしれぬ。当時いくらレトロ調デザインが流行っていたとは申せ、これはイカンぞえ! ヴィヴィオビストロは許せてもカサブランカは許せぬ!! もともとスバルは質実剛健を旨とするメーカー。

 それがこのような浮ついたクルマを出すとは、殿ご乱心!! 早々に隠居をば!! と申したい。家臣団にも蟄居を申しつける!!

ご先祖に顔向けできない度…★★★★★

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