【名車の中の迷車】ご先祖様に顔向けできないクルマたち 13選

■9代目クラウン 1991〜1995年

トヨタクラウン/この代から全車3ナンバーとなり、上級モデルとしてマジェスタも設定。クリーンなデザインだが、押し出しは弱い?
トヨタクラウン/この代から全車3ナンバーとなり、上級モデルとしてマジェスタも設定。クリーンなデザインだが、押し出しは弱い?

 クラウンは我が国で最も長い家柄。なにせ現在で14代じゃから、徳川将軍家まであと一息じゃ。

 そんなクラウンの黒歴史は9代目であろうか。クラウンも変わらなきゃみたいな感じで、マジェスタには初めてモノコックボディを採用、テールランプもガラリと変えるなど意欲満々だったが、これが大不評。一時は日産セド/グロに販売台数で逆転を許す始末であった。無念。

ご先祖に顔向けできない度…★★

■4代目ソアラ 2001〜2005年

トヨタソアラ/先代までのクーペと異なり、電動格納式ハードトップを備えたオープンモデルとして登場。エンジンは4.3LのV8を搭載した
トヨタソアラ/先代までのクーペと異なり、電動格納式ハードトップを備えたオープンモデルとして登場。エンジンは4.3LのV8を搭載した

 ソアラといえば「未体験ゾーン」。しかし国内における名声は2代目までで、3代目で崩壊し、4代目で滅亡の憂き目を見た。

 3代目も「ソアラ」の名を継ぐにはふさわしゅうない「ぬらりひょん」だったが、4代目はまるでソアラではない! 最後は車名そのものをレクサスSCに変えてしまうとは。

 まさにご先祖様の顔に泥を塗りおった。最初からソアラを名乗らなければよかったのう。

ご先祖に顔向けできない度…★★★★

■2代目プリメーラ 1995〜2001年

日産プリメーラ/ヒットした初代のキープコンセプトで登場し、エンジンやミッションも初代同様。ボディタイプはセダンのほかワゴン、5ドアハッチバック(写真)も欧州から輸入された。フロントグリルの処理が異なるプリメーラカミノというモデルもサニー店から販売
日産プリメーラ/ヒットした初代のキープコンセプトで登場し、エンジンやミッションも初代同様。ボディタイプはセダンのほかワゴン、5ドアハッチバック(写真)も欧州から輸入された。フロントグリルの処理が異なるプリメーラカミノというモデルもサニー店から販売

 初代は傑作で国内でも予想外の売れゆき、3代目はデザインのみ傑作。と考えると、プリメーラの凡作は2代目ということになろう。初代の成功に鑑みてキープコンセプトで行ったものの、すべてが薄味になったのみ。

 初代の財産を食いつぶしおった。先代に顔向けができぬ。というても3代目は、芸術家に入れあげて家を潰したとも言えるが。くわばらくわばら。

ご先祖に顔向けできない度…★★★

■11代目スカイライン 2001〜2007年

 日産スカイライン/もともとはスカイラインとは別のモデルとして開発されていたV35型。エンジンも先代までの直6と決別し、V6が搭載された
日産スカイライン/もともとはスカイラインとは別のモデルとして開発されていたV35型。エンジンも先代までの直6と決別し、V6が搭載された

 スカイラインといえばニッポンの名門。ほぼ国内専用車として不動の人気を誇っておったが、その流れから申すと、V35は先祖に顔向けできぬ裏切りを働いたと言えよう。

 インフィニティG35として輸出のために作られたコイツは、やはりスカイラインを名乗るべきではなかったわい。

 以後、国内でのスカイラインの地位は大沈没、現在まで復興叶わずとなったのは、皆の知るところじゃ。

ご先祖に顔向けできない度…★★★

■9代目ブルーバード 1991〜1995年

日産ブルーバード/4ドアHTのARXと4ドアセダンのSSSなどが用意された。セダンの尻下がりデザインは、日産北米スタジオの案を採用
日産ブルーバード/4ドアHTのARXと4ドアセダンのSSSなどが用意された。セダンの尻下がりデザインは、日産北米スタジオの案を採用

 日産の伝統的名車であったブルーバードを滅亡に追い込んだのは、この9代目の大失策がきっかけだったのは間違いなかろう。あの尻下がりのダンディとでもいうべきスタイルは、当時の日本人には到底受け入れられぬ。

 8代目が傑作で大いに売れただけに、その穀潰しぶりは際立っておる。10代目はその反省で超凡庸な箱型に戻りこれも大失敗。

 ついにお家はお取り潰し(13代目にあたるB17型からセカンドネームだった「シルフィ」のみとなり車名廃止)となった。

ご先祖に顔向けできない度…★★★★★

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