■隣町まで走りたくなるスーパーカー
スイフトとフリード。どちらも実用車としてはよくできているけど、ノーマルのままではちょっと物足りない。
ところがスペシャル版になると話はまったく別。小さくても存在感は大きくて、走りが楽しいので、つい隣町のスーパーまで買い出しに行きたくなるほど。
ノーマルは街中で見かけてもスルーして印象に残らないけど、おすすめする2台は専用装備が与えられた外観で特別感が満点。この外観こそ、まさしく内に秘めた実力の表れ。スーパーの駐車場でも目立つことウケアイ。
まずはスイスポ(スイフトスポーツ)。レスポンスがよくて低回転から力強いターボエンジンは、このクルマの持ち味。貴重なMTが選べるのも大きな特徴だ。
旧モデルではかなり狭かった荷室も、現行型は不便さを感じないほど広くなっている。広いからついスーパーで買いすぎる……だけはご用心ね。
一方のフリードはスーパーの駐車場のような場所でこそ真価を発揮する、まさしく“ちょうどよい”手ごろなサイズ感と車内の広さが武器だ。
ただしノーマル車はいささか華がない感じがするのは否めず。クロスターもなかなか面白いけど、フリードにはもっと目を向けるべき存在がある。
モデューロXだ。実効空力デバイスや専用チューンの足まわりが効いて、ごく普通に街中を走るにも、正確なハンドリングが楽しめる。
ちょっと離れたお店に行くのもぜんぜん苦にならないどころか、走ることそのものが楽しいので、あえて遠いお店まで行きたくなってしまうほど。
■アンチまとめ買い派向けスーパーカー
イケてるお父さん&お母さんはスーパーで大量にまとめ買いしたり、物を買い漁るようなことはしない。だってそのほうが“スマート”だもんね。
それなら小さなクルマも視野に入り、スーパーだと都合のいい点が多々ある。まず、小さいと車庫入れがしやすい。切り返さずに一発で決まると超スマート! そして短時間で買い物をすませて颯爽と走り去っていくのが、実にスマートではないだろうか。
特に最近のスーパーは売り場にアクセスしやすい場所に軽専用の駐車場があったりするもんだから、「買い物用に軽があるといいのにな~」と思ってる人もいるはず。
そんな方にイチオシなのがタフトだ。個性的なデザインは、「日常」の最たるものである買い物のシーンでも「非日常」を味わわせてくれる。それに後席を前倒しした時の使いやすさを考えて設計されているから、いざとなれば実はかなり使い勝手もよかったりする。
一方のトゥインゴは、リアにエンジンを積むうえに、Cピラーが寝ているので荷室の広さはそれなりだけど、斜めの小ぶりなテールゲートのおかげで後方にスペースの余裕がなくても開閉できて、むしろスーパーの駐車場のような場所では重宝する。
加えて軽自動車をしのぐ最小回転半径4.3mが生み出す機動力は驚異的だ。
両車とも小さくても実はかなり“使える”スーパーカーだ。
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