スープラ、レクサスLFA…日本を代表する自然吸気エンジン5選

■トヨタ1LR-GUE型/レクサスLFA

レクサスLFA
レクサスLFA

 このエンジンはスペシャルすぎるので選ぶことを迷った。レクサスLFAは、わずか500台の限定販売車だ。当然、エンジンも限られた数しか生産していないのである。

 が、これまでに登場した量産エンジンのなかで最高峰と言えるものであることは疑う余地がない。レーシングエンジンに限りなく近く、トヨタと(共同開発した)ヤマハの叡智が詰まっている革新的なエンジンなのである。だから5機のなかに入れた。

 ヤマハが開発した1LR-GUE型エンジンは、レーシングエンジンのようにバンク角72度のV型10気筒DOHCで、排気量は4805ccだ。

 コンロッドはチタンの鍛造製、ピストンはアルミ合金の鍛造製とし、圧縮比も12と高く設定している。重心を下げるため、オイル潤滑はドライサンプ方式とした。

 性能的に世界トップレベルにあるし、エンジン音も官能的。日本どころか世界の自動車史に残る不世出の名機と断言できる。

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