ランクル300 アルファード ヤリス…強烈なグリルを持つクルマ「日本車グリル王選手権」

■2位:三菱eKクロス、eKクロススペース/ダイナミックシールドが凄まじい!

強烈なグリルを持つクルマ 2位:三菱eKクロス(左)、eKクロススペース(右)
強烈なグリルを持つクルマ 2位:三菱eKクロス(左)、eKクロススペース(右)

 eKクロスは登場から2年以上過ぎたものの、そのダイナミックシールドの強烈さは、相変わらずすさまじい。先に出たデリカD:5がかすむほどの強烈さで、そのインパクトは相変わらずだ。

 eKクロスのグリルの強烈さは、ポジションライトと合わせて、X字型に裂けた凶悪な表情にある。吊り目は基本的に怒りの表情。その吊り目が非常に細いことで、さらに陰険な気配になっている。

 台形の口はブルドッグ系。鼻は潰れたチンクシャ系。人間が不快に感じる表情をすべて集めたようなものでブサカワイイ。小さいながらにその強烈さは凄まじく、称賛するしかない。

■3位:トヨタ新型ランドクルーザー300系/ランクル史上初めてグリルに洒落っ気を感じる

強烈なグリルを持つクルマ 3位:トヨタ新型ランドクルーザー300系。新型ランドクルーザー300標準系
強烈なグリルを持つクルマ 3位:トヨタ新型ランドクルーザー300系。新型ランドクルーザー300標準系
強烈なグリルを持つクルマ 3位:トヨタ新型ランドクルーザー300系。右が新型ランドクルーザー300 GR SPORT、左がZXを除く標準系グレード
強烈なグリルを持つクルマ 3位:トヨタ新型ランドクルーザー300系。右が新型ランドクルーザー300 GR SPORT、左がZXを除く標準系グレード

 まだ発表段階で発売はされていないが、今これを上位に入れないわけにはいかない。基本的には先代からのキャリーオーバーである横桟グリルを継承するが、一本一本の桟をぐっと太くしつつ(ランクルGRスポーツは、ブラックのクロス桟)、周囲に「ヒゲ」グリルが追加されたことで、迫力とともにオシャレ感が大幅に増している。

 ランクルは歴代、機能優先の超オーソドックスなグリルを持ち、ある意味デザインレスだった。ランクルであることがなによりのアピールであり、変化球は必要なかったが、今回の300系は、ランクル史上初めてグリルに洒落っ気を感じる。

 いまのところ新鮮さや斬新さを感じるものの、奇はてらっていないので、強烈さは急速に薄れ、ごく自然に「イイネ!」となることだろう。

■4位:三菱デリカD:5/X字型のダイナミックシールドはやっぱり強烈

強烈なグリルを持つクルマ 4位:三菱デリカD:5
強烈なグリルを持つクルマ 4位:三菱デリカD:5

 これまた「いまさらかよ!」と言われそうだが、強烈なものは強烈なのだから仕方ない。このX字型のダイナミックシールドは、やっぱり強烈だ。

 ただ、eKクロスよりも下位にしたのは、デリカD:5のほうが違和感が小さいから。eKクロスのグリルはメッキで縁取られ、吊り目も薄目を開けているように見えるが、D:5のグリル中心部はオーソドックスだし、吊り目も口も細すぎて、それほどの凶悪感はない。これでも最初に見た時は夢に出てきそうだと思ったのだから、慣れとは恐ろしい。

■5位:トヨタハイラックス/アメリカン・ピックアップのイメージそのままで強烈に力強い

強烈なグリルを持つクルマ 5位:トヨタハイラックス
強烈なグリルを持つクルマ 5位:トヨタハイラックス

 新しさにとらわれず客観的に評価すると言いつつ、新しさに流れておりますが、マイナーチェンジを受けたハイラックスの新しいグリルは、アメリカン・ピックアップのイメージそのままで、強烈に力強い。

 形状はオーソドクスだが、メッキの縁取りの太さはハンパじゃないし、その内側の横桟も非常に太い。これがトヨタのピックアップトラックの定番グリルなのだが、日本人にはあまりなじみがないので、このズ太さ、デカさだけでかなり強烈に感じる。

■6位:トヨタヤリス/扇を2枚重ねたような形状で非常に強烈に感じる

強烈なグリルを持つクルマ 6位:トヨタヤリス
強烈なグリルを持つクルマ 6位:トヨタヤリス

 「ヤリスのグリルって強烈だっけ?」と言われそうだが、個人的には非常に強烈に感じる。まずは、扇を2枚重ねたような変わった形状をしている。

 頂点にはトヨタマークがついてグリルがへっこみ(鼻)、下側はだらしなく? 下端まで開き切って、それが舌を出しているように見える。こういうグリルデザインは、自動車史上初めてではないか。

 eKクロスのグリルが凶悪なら、ヤリスのグリルはお化け風とでも言おうか。こんなグリルを持つクルマを、多くの一般ユーザーがなんの違和感もなく買っているのだから驚くしかない。

 このデザインが10年前に登場していたら、「トヨタは気でも狂ったか!」と言われただろう。時代は常に変化し進化して、新たな造形を飲み込んでいるのですね。

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