こりゃ失態!? 海外ではちょいとマズい名前だったクルマたち

意味は悪くとも名称変更はしていないクルマ

こりゃ失態!? 海外ではちょいとマズい名前だったクルマたち
猛り狂う牛のイメージそのままのハイパワーエンジンを搭載したランボルギーニ レヴェントン。スペイン語圏の人でも、すぐにパンクを連想しないだろうが……

●ランボルギーニ レヴェントン
 イタリアのランボルギーニは、自社のモデルに闘牛関連の名称を与えることで知られている。6.5リッターV12エンジンを搭載する「レヴェントン(Reventón)」も闘牛の名前にちなんだものだが、このレヴェントン、スペイン語では「パンクする」や「吹き飛ぶ」といった意味になりあまり縁起が良くない。とはいえ、スペインでこの名が変更されたという話も聞かない。

●フォード クーガ
 フォードの「クーガ(Kuga)」は、フォードヨーロッパで生産されるクロスオーバーSUV。これは猫科の猛獣・クーガー(Cougar)にちなんだものだが、フォードではすでにCougarの名称を持つモデルがあったため、つづりが変更されている。

 しかし、このKugaは、スロベニア系の言語でペストなどの「疫病」を意味する言葉でもあった。そのためにスロバキアやクロアチアなどの地域でクーガの販売成績が振るわないという話もあるとか。

●フォルクスワーゲン ジェッタ
 ジェット気流に由来した「ジェッタ(Jetta)」の名を与えられたフォルクスワーゲンのセダンモデル。かつては日本でも販売されていたが、現行モデルは北米市場だけで展開されている。

 いかにも速そうな名を持つジェッタだが、これがイタリアにやってくると、「連敗」や「不幸の連鎖」を指す「ietta」の発音とよく似てしまう。さすがにこれが理由で名称変更を受けることはなかったが、イタリアでこのクルマに乗るのはジンクスなど気にしない勇者だけに限られたかも。

 クルマの命名にはさまざまな理由があり、良い意味を付与することを目的としている。しかし悲しいことに、それがすべての国や言語に通じるワケではない。数字や記号だけの型式なら無難かもしれないが、先に紹介したアルファロメオ 164のような例もあるから油断はできない。

 これからも新しいクルマは次々と誕生してくるが、メーカーの命名担当者は細心の注意を払って意味や発音の確認をする必要があるだろう。

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