かっこわりー!! 時代が変わっていまやドン引きされる運転ワースト8

パワステあるから、必要ないはずの「逆手ハンドル」

 「内掛けハンドル」とも呼ばれるが、通常は外側から握っているハンドルを内側から握り直してハンドルを切る運転方法。パワーステアリングが装備されていなかった時代のクルマはハンドルが重いため、力の入りやすい逆手ハンドルを行うドライバーが多かった。

 しかし、パワーステアリングが普及した現代においては、まったく必要のない操作方法となってしまった。飛び出しといった急なハンドル操作が必要な状況でも対応しにくくなるので、安全性の面から見ても癖になっている人は見直すことをお薦めする。

これでもかーっ!! というほどエンジンを吹かしまくる「ヒール&トゥ」

「かっこわりー」とドン引きされるオヤジ運転 ワースト8
シフトダウンの際、ヒール&トゥをせず、ギヤ とエンジンの回転数が同調していないままダイレクトにクラッチを繋いでしまうと不快な変速ショックが起きてしまう。とはいえ、エンジンを吹かしすぎずに絶妙なタイミングでクラッチを繋ぐのは、相当なテクニックが必要となる

 ご存じのように、ヒール&トゥとはシフトダウン時の変速ショックをなくすためのテクニック。具体的には減速してシフトダウンする際に右足のつま先(トゥ)でブレーキを踏むと同時に、カカト(ヒール)でアクセルを踏み回転数を調整して クラッチを繋ぐことで変速ショックをなくすというもの。

 減速後のスムーズな立ち上がりにつながり、トランスミッションへの負荷を減らすことができるテクニックだが、その際に必要以上にアクセルを踏みすぎ、エンジンを吹かしまくるのは「やかましい」以外の何ものでもない。 本来、ヒール&トゥは スムーズな走行のためのテクニックであって、周囲を威嚇するようなエキゾーストノート を響かせるためのものではないのだ。

せわしないこと、この上なし! 「OD(オーバードライブ)のON/OFF」の頻繁切り替え

 MT車と違ってドライバーが任意に変速ギヤを操作できないAT車において、低いギヤ だけを使用する状態に切り替えるのがODスイッチ。通常状態ではONとなっているが、OFFにすることで強めのエンジンブレーキを使えるようになるため、長い下り坂など、フットブレーキの多用が適さない状況で重宝する機能だ。

 にも関わらず、MT車のような操作感を求めてなのか、街中でODのON/OFFをやたらと繰り返すような運転をするようなドライバーが存在する。しかし、MT車を運転する経験が少なく、ギヤをガチャガチャ操作することに馴染みのない若者からすると非常にせわしなく、余裕のないオヤジ運転のように感じてしまう。

到着時間は変わらない!! 「渋滞での無意味な車線変更」

「かっこわりー」とドン引きされるオヤジ運転 ワースト8
車線変更を繰り返してクルマ数台分先に進んでも、接触事故を起こしたら元も子もない。余裕のある「大人」の運転を心がけよう

 高速道路で渋滞が発生した際、追越車線と走行車線を行ったり来たり、我先にと少しでも前に行こうとするクルマを見たことがあるだろう。実際には、どの車線を走行していても目的地への到着時間はほとんど変わらないというデータもある。当然、無理な割り込みを伴う渋滞時の頻繁な車線変更は事故のリスクも高めるため、これは迷惑極まりない運転だ。

 こんなせっかち運転は、ゆとり世代のドライバーの目には「うざい!! あー、かっこわりー」と映るはず。

あおり運転として検挙される恐れあり! 「キレキレ運転」 

「かっこわりー」とドン引きされるオヤジ運転 ワースト8
道路状況にもよるが、適切な車間距離の目安は一般道では「速度計の数字-15(m)」、高速道路では「速度計の数字(m)」と言われている。「キレやすいオヤジ」にならないためにも、この距離を保つことは意識して運転しよう

 前項にも通じることだが、「イライラしやすい」というのもオヤジの特徴のひとつ。悲しいかな、実は、イライラしやすい、キレやすいのは脳の老化現象のひとつなのだ……。とはいえ、車間距離を詰めた運転や、渋滞などでやたらとクラクションを鳴らすといった運転は、周りから見ても余裕がなくカッコ悪い。

 最近ではドライブレコーダーを搭載したクルマも多く、下手をすれば厳罰化された「あおり運転」と見なされる可能性もある。若者から「キレやすいオヤジ」なんて言われないように、ベテランドライバー然とした運転を心がけよう。

次ページは : まだまだ現存する…「やっぱ、女か」オヤジ

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!