総額1億円超え! 世界のスポーツカー9 台が音声収録のため JARIテストコースに大集結!!【MFゴースト アニメ化記念】VOL.5

■レクサス LC500/『MFゴースト』登場キャラクター・E・ハンニネン

ターボエンジンが席巻するハイパワースポーツカーの世界で、自然吸気の5L V8エンジン(477ps/55.1kgm)搭載というこだわりを見せるレクサス LC500。そのこだわりが生み出す高音のエキゾースト音は心を揺さぶる
ターボエンジンが席巻するハイパワースポーツカーの世界で、自然吸気の5L V8エンジン(477ps/55.1kgm)搭載というこだわりを見せるレクサス LC500。そのこだわりが生み出す高音のエキゾースト音は心を揺さぶる

 続いてはレクサス LC500。トヨタ自動車の高級ブランドという位置づけだけど、ボディデザインは日本車というより輸入車のイメージが強い。LC500は、2017年3月に販売がスタートした現行モデルだ。

 新車価格は何と1300万円。オプション込みの乗り出し価格は約1500万円とは日本車としては超高額。しかし、MFGシリーズにおいてはリーズナブルな車両に入る。

 搭載されているエンジンは、5L V型8気筒。最大出力477psで最大トルクが55.0kgmを発生。そこに10速ATを組み合わせたパワートレーンを採用。スポーツカーとしてのポテンシャルは十分だ。

 『MFゴースト』でLC500に乗るのはE・ハンニネン(31歳)。カーナンバーは10番。海外勢でベテランの域には入るハンニネンだけど、第一戦の小田原パイクスピークにおいて、富士山が噴火してガスで覆われ視界が悪い芦ノ湖周辺で初参戦のルーキーの片桐夏向(かたぎり かなた)の驚異的なドライビングでなすすべなく86に抜かれる。本来、格上のLC500ではあるが、なぜオーバーテイクされたのかはアニメ版『MFゴースト』で確認して欲しい。

 実際、LC500のポテンシャルは高い。停止状態からの瞬発力は瞬間的に鈍いかなぁと思ったのも束の間、駆動が路面に伝わると一気に加速。エンジンレスポンスが鋭くタコメーターの針は一気に跳ね上がり眠気も覚める速さ。トランスミッションを含むパワートレーンが優秀で変速ラグがまったくなくスムーズに加速していく。

 アクセル全開で走るとコクピットに広がる高音のエキゾースト音が心を揺さぶる。ノーマルマフラーにも関わらずエキサイティングな音を演出するあたりはレクサスが退屈なクルマではないということだろう。そんなことを考えながらアクセルを踏み続けると15秒ほどでリミッターが介入。LC500の余力は十分で日本の規制速度ではまったく危なげなく走る。超高速走行でも安心してアクセルを踏めるのは空力性能の高さも貢献している。

 LC500のネガティブな要素を挙げるとしたら旋回と制動性。そこそこで走っていればまったく問題ないんだけど、攻めた走りをするとステアリングを切り込んだ際に少し遅れてロール感がくる。なんせフロントタイヤ1輪に懸かっている荷重が500kgを超える車両重量は大きなデメリットとなる。

■アウディ R8/『MFゴースト』登場キャラクター・坂本雄大

劇中車はアウディR8 V10plusクーペ(撮影車は前期型のV10クーペ)。アウディが持てる技術のすべてを投入して開発されたインテリジェントスーパーカーだ
劇中車はアウディR8 V10plusクーペ(撮影車は前期型のV10クーペ)。アウディが持てる技術のすべてを投入して開発されたインテリジェントスーパーカーだ

 そして重要なキャラクターが乗るのがアウディ R8。坂本雄大(さかもとゆうだい・27歳)。MFG参戦4年目のドライバーだ。パーカーのフードを被りサングラスというスタイルでドライブする際立つキャラクター。

 R8はアウディ傘下のランボルギーニ ウラカンの兄弟車として認識されている。搭載されるエンジンはウラカンと同様の自然吸気V型10気筒。坂本が駆るアウディはV10plusというモデルで、エンジンは610psを発揮する。

 音ロケでは前期モデル最終型のV10を所有しているオーナーさんにお借りした。マフラーはノーマルから社外製に変更さているところがキャスティングに至った点だ。

 案の定、走行中のエキゾースト音はノーマルとは比較にならないほど高音で、遠くから聴こえるエキゾーストノートはまるでF1マシン。ウラカンとともにR8の咆哮は、MFG全車両の中で最も美しいエキゾースト音を奏でてくれるので、アニメでも注目したいところ。

 メーカーが公表しているR8の0-100km/h加速は3.6秒。ドライブする前から期待は高まる。遠慮なくアクセルを踏み込みと560psにも関わらずホイールスピンすることなく加速状態に入る。わずか12秒で200km/hに到達。そのままアクセルを踏み続けるとメーター読みで300km/hを記録。高速安定性も高く300km/h近い速度でも路面に張り付いたかのように風を切って走るところは流石ドイツ生まれ。

 瞬発力がいいのは車両重量が1500kg台と軽量なのも理由だけど、評価が高いのはパワートレーン。この個体は当時、最新の7速DCTはトランスミッションが採用されている。現行のR8にも採用されるミッションで、全開走行において意のままに操作ができる。

 また、サスペンションは前後ともにダブルウィッシュボーンでステアリングの応答性がよくタイヤの接地感もわかりやすい。マシンポテンシャルはトップレベルなのでMFGでは盤石のようだが、パワーがあるぶんタイヤマネージメントが難しいクルマでもある。

撮影車のエンジンは、5.2L V10エンジン。V10plusには若干劣るが、それでも標準モデルで525ps/54.0kgm、GTで560ps/55.1kgmを発揮する。その有り余るパワーをクワトロシステムでしっかり加速に繋げる
撮影車のエンジンは、5.2L V10エンジン。V10plusには若干劣るが、それでも標準モデルで525ps/54.0kgm、GTで560ps/55.1kgmを発揮する。その有り余るパワーをクワトロシステムでしっかり加速に繋げる

 駆動方式はMRのフルタイム4WDなのだが、日産 GT-R NISMOを駆る相葉瞬と坂本は色々と因縁があるようで、同じ駆動方式でも設計思想が異なる日本とドイツの4WDが直接対決するのは注目だ。

 価格は5.2L V10モデルが2119万円。ちなみに坂本が乗るV10plusの車両価格は2906万円とかなり高価。アウディもまたドイツ生まれのクルマだ。次回のレポートは迎え撃つ日本車勢を解説したい。

 今後も『MFゴースト』に登場する車両の音声収録を予定しています。最新情報が入り次第、お伝えしていきますので乞うご期待!

【画像ギャラリー】MFゴーストアニメ化記念 レクサスLC500、アウディR8などの秘蔵ショットが凄い!(18枚)画像ギャラリー

■TVアニメ『MFゴースト』放送情報:2023年放送予定

■スタッフ
原作:しげの秀一(講談社「ヤングマガジン」連載)

■MFゴーストとは……
『MFゴースト』は、しげの秀一原作にて、2017年より「ヤングマガジン」(講談社)で連載中の漫画作品。単行本の累計発行部数は350万部を突破。同じく「ヤングマガジン」にて1995年から2013年まで連載され“公道最速伝説”を描いた『頭文字D』の近未来の世界観設定のもと、実在する公道でのカーレースバトルを描いている。原作コミックス最新巻、第14巻が好評発売中!

■イントロダクション
『頭文字D』より未来、西暦202X年。車の自動運転が普及した日本。そんな時代に、公道の自動車レースが開催されていた。世界中で人気を集めるレースの名はMFG。ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニなど最速を誇るマシンが次々に参戦していた。一方、イギリスのレーシングスクールを卒業したドライバー、カナタ・リヴィントンは、ある目的を果たすため日本に帰国するのであった。

『MFゴースト』アニメ公式HP

アニメ公式Twitter

原作公式HP

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