【センチュリー MIRAI シーマ…】2018年売れなかったクルマたちの言い分

■和製スーパーカーにEVまで入り乱れた6位→4位

【第6位 ホンダNSX】238台

NSXは日本での販売目標台数が登場初年度の2017年度で100台とセンチュリー以上に少ない。

さらに言えば、限れたディーラーでしか販売されない総額2500万円はするスーパーカーが1年に238台も売れたというのはむしろ絶好調といえるのではないだろうか。

生産台数が非常に少ないNSX。納車待ちも長いようだが、この点については初代NSXにも似ている感じがする。存在自体が希少なだけに今後の進化にも期待だ

今後は昨年秋に行われたマイナーチェンジのような改良が続き、NSXが末永く存続してくれればそれで十分だ。

【第5位 ホンダクラリティPHEV】145台

昨年7月に登場したクラリティPHEVも販売目標台数は年間で1000台(月85台程度)と少ないが、6カ月で2か月分も売れていないというのは超低空飛行と言わざるを得ない。

売れない最大の理由は4WDのアウトランダーPHEVでも400万円程度のグレードがある中で588万600円という、どんな基準で見ても高すぎる価格に尽きる(補助金は両車20万円)。

「とにかく高い」という印象が強いクラリティPHEV。クルマの完成度は業界内でも非常に高いのだが、いかんせん価格がアウトランダーPHEVのようなSUVと比較しても高すぎるのは玉に瑕

しかしクラリティPHEVは燃料タンクが26リッターしかないという弱点はあるにせよ、それ以外は公表値ながらEV走行が約100km可能な点などクルマ自体は申し分ない。

それだけにもしホンダの方針が何かのきっかけで一気に変わり、価格が450万円程度に見直されれば大化けする可能性も充分ある。そんな日が来るためにも、クラリティPHEVは存続することが重要だ。

【第4位 三菱i-MiEV】127台

今回の2018年販売台数ワースト10は登録車を対象にしており、i-MiEVの名を見て「おや?」と感じられる方もいるだろう。

というのもi-MiEVは昨年4月に歩行者保護の法規対応のため全長がフロントバンパーで延長されており、登録車となったためだ。

なお昨年のi-MiEVの販売台数の内訳は軽自動車時代85台、登録車移行後42台と、最終結果を見てもらうと分かる通り登録車だけだとワースト1位に躍り出てしまう……。

三菱の意地ともいえるi-MiEVの存在。5ナンバーになったものの概ね軽自動車サイズのボディだけに、地方自治体などでの引き合いはまだまだ強そう。新型も期待したいところ

売れなかった理由を考えると、1つは航続距離が164kmと短い上に価格は294万8400円と高く、補助金も16万4000円しか出ないことが大きい。

補助金を加味した実質的な価格だと本当に新車のリーフのベーシックグレードと同等となってしまう。

2つ目に登録車になったので軽自動車の固定費の安さというメリットもなくなってしまったという、コストパフォーマンスと商品力の弱さに尽きる。

それでも三菱が登録車に移行してまでi-MiEVを存続させたのは評価したく、このことには「近い将来後継となる軽もしくはコンパクトカーのEVを出します」というメッセージが含まれていると思いたい。

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