スズキがEVで攻める! ハスラーなど6車種にBEV投入も「ジムニーEV」はなし? 

■なんと欧州市場にはジムニーのBEVを投入!

欧州市場では5つのBEVを投入する計画。上段左からワゴンR、フロンクス、ジムニーシエラ。下段左からS-CROSS、eVX。気になるのは上段一番右のジムニーシェラらしきシルエット。欧州市場にあって日本市場の資料にはない
欧州市場では5つのBEVを投入する計画。上段左からワゴンR、フロンクス、ジムニーシエラ。下段左からS-CROSS、eVX。気になるのは上段一番右のジムニーシェラらしきシルエット。欧州市場にあって日本市場の資料にはない

 欧州では、2024年度からBEVを投入し、SUV・Bセグメントなどに広げていき、2030年度までに5モデルを展開。

 欧州市場の製品計画資料のなかには5つのモデルのシルエットが描かれているが、上段の一番右に注目。マジか、明らかにこれはジムニー(シエラ)だ。日本市場には描かれていないのに欧州市場にはジムニー(シエラ)のBEVが登場することを示唆している。イメージとはいえ、車種は限られているなかでこのシルエットを見せられると……。しかし、なぜ日本市場にはないのか! ショック! なぜだ!

2023年1月12日、インドのオートEXPOで発表されたジムニー5ドア。今回、3ドアか5ドアはわからないが、欧州市場にジムニーのBEVが投入されることが明らかになった
2023年1月12日、インドのオートEXPOで発表されたジムニー5ドア。今回、3ドアか5ドアはわからないが、欧州市場にジムニーのBEVが投入されることが明らかになった

 インドでは、「オートエキスポ2023」で発表したBEV、eVXを2024年度に投入し、2030年度までに6モデルを展開する計画。

インド市場でのBEVラインナップ。シルエットから見るに、左側上段からワゴンR、ハスラー、フロンクス。下段左からBREZZA、S-CROSS、eVXか
インド市場でのBEVラインナップ。シルエットから見るに、左側上段からワゴンR、ハスラー、フロンクス。下段左からBREZZA、S-CROSS、eVXか

 ただし、スズキはBEVだけではなく、あらゆる製品・サービスを提供すべく、ハイブリッド車、CNG、バイオガス、エタノール配合の燃料などを使用したカーボンニュートラルな内燃機関車も継続的に投入していくという。

■軽BEVは100万円台になることを示唆

2023年度に日本で発売される予定の軽商用EVはエブリイになるだろう
2023年度に日本で発売される予定の軽商用EVはエブリイになるだろう

 登壇したスズキの鈴木俊宏社長は、記者から軽BEVの価格帯について問われると、「100万円台になんとか収めたい」とコメント。これは昨年から鈴木社長が一貫して発言し続けていることだから、おそらく2023年度に初めて投入される軽商用EV、エブリイ(予想)のBEVは100万円台で投入する可能性が高い。

 2024年春に発売を予定しているホンダの軽商用BEVは、N-VANベースで、1充電あたりの航続距離は200kmを目標としており、価格はガソリン車と同等の100万円台からの設定することから、軽商用BEVは100万円台、というのはマストになりそうだ。

 また2030年度までに研究開発に2兆円、設備投資に2.5兆円、あわせて4.5兆円規模を投資することも発表した。4.5兆円のうち電動化関連投資に2兆円、そのうち5000億円を電池関連に投資。

 研究開発への投資は、電動化、バイオガスなどのカーボンニュートラル領域や自動運転などに2兆円、設備投資は、バッテリーEV工場の建設や再生可能エネルギー設備などに2.5兆円を計画している。

 2023年3月期の予想連結売上高は4.5兆円。中期経営計画で掲げた2026年3月期の売上高目標の4.8兆円を超えるペースで成長を続けており、2030年度には、2022年3月期の売上高3.5兆円から、倍増となる7兆円規模を目指して挑戦を続けていくとした。

【画像ギャラリー】ジムニーにBEVがあった! でも欧州市場にはあるのに日本にはなぜないのか?(9枚)画像ギャラリー

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