■トヨタヤリス1.5ガソリン(6速MT)/車重980kg、1.5L、直3(120ps)、154万8000円~
GRヤリスも、と思った方はごめんなさい。GRヤリスは272psの1.6L、直3ターボで272ps/37.7kgmと、WRCマシン譲りのモンスターマシンだ。加速フィールもホットハッチのレベルじゃない。しかも価格は396万~456万円とお高い。
実はノーマルのヤリスのなかに、1トンを切っている車重で、MTがあるのだ。実際に乗ってみると、ただの廉価版グレードと思いきや、けっこう楽しい。
車重はXが980kg、Gが990kgと1トンを切っている。エンジンは自然吸気の1.5L、直3、120ps/14.8kgmを発生。
お世辞にもパワーがあるといえないが、意外や意外、高回転までブン回して楽しめるし、以前の4気筒よりもはるかにスムーズに気持ちよく吹け上がる。
エンジンを回す楽しみは、イタフラ車の一番安いMT車に乗っている感覚に近く、もっといえば、EP71スタタボ時代にあったNAのスターレットSiを思い出す。
このヤリスのMT車は、シフトフィールも欧州車的で、それほどショートストロークではないが、小気味よくつながる。
クセのない素直なハンドリングもなかなか気持ちがいいし、こりゃハイブリッドやガソリン車のCVTより、素うどん的なよさがあっていいかも。乗り心地いいし、大穴かもしれない。
そしてヤリスのMTの価格は、Xの6速MTなら、なんとたったの154万8000円から! ロードスターの半額くらいで買えるんだから最高じゃないか。
■マツダ2 1.5SPORTS(6MT)/車重1060㎏、1.5L、直4(110ps)、200万2000円
2023年1月27日にマイナーチェンジモデルが発表されたマツダ2。同日に予約受注が開始され、3月下旬に発売される。
今回のマイナーチェンジで、前後バンパーやグリルの意匠変更のほか、ホイールカバーのデザイン変更、ルーフフィルムを使ったツートーン外装、バイオエンジニアリングプラスという植物由来の内装パネルの採用などがリフレッシュの主な内容。
注目は、このマツダ2に、1.5Lのガソリン車と1.5Lのディーゼルターボ車に6速MT車が設定されていること。
マイナーチェンジモデルには残念ながらまだ試乗していないが、パワートレインは変更されていないので、従来モデルの試乗した時の印象をお伝えしよう。
ガソリン車の1.5Lモデルは、車重1060㎏に、110ps/14.5kgmというスペックで平凡にみえるが、実際運転してみると14:1という高い圧縮比によりビート感のある吹け上がりと、中高速域のパワー感が魅力。ピリ辛のホットハッチというほどでもないが、6速MTを繰り、ワインディングで走らせると、楽しい。
イチ押しは1.5Lガソリン車だが、ディーゼルターボもおススメ。車重が1110㎏と少々重く、価格も232万1000円ながら、コンパクトカーに1.5Lディーゼルターボエンジンを搭載していて、しかもMTで楽しめるという希少性からおススメできる。
最高出力は105psながら最大トルクは22.4kgmだから、高回転の伸びはないが、下からの豊かなトルクがあるので、MT+ディーゼルターボによる運転は超楽しい。
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コメント
コメントの使い方トゥインゴも入れてほしかった
申し訳ないが外車はNG
楽しいかは別として、軽くて安いのは軽トラ一択
ああ^~いいっすね~.
センチュリー
現代のマニュアル車を語るなら標準スイフトのXGは欠かせないだろうに。
最廉価グレードのXGにもマニュアルの設定がある。
今こそMTを乗って、その良さを絶滅後も知っていて欲しいと私も思っています。とはいえ
NDを安いと思える環境の人なら何でも買えますから・・・ちょっとこのラインナップで紹介するのはズレちゃってるかな
ハイゼットトラックGR乗ってみたい!
でもお高いんでしょ〜