輸入車の選択肢も豊富な300万円台の「ベスト3」は?
300万円台のトップはマツダのCX-8だ。そのなかでもイチ押しのグレードはターボディーゼルエンジンを搭載する「XD プロアクティブ 4WD」。このモデルだとかぎりなく400万円台に近いがギリギリ300万円台。
まず乗り心地がいい。サスペンションの初期の動きがとてもスムーズで、市街地から高速道路まで安定して乗り心地がしっかりしていて、ストロークするサスペンションながらコーナリングもライントレース性が高いので大きさを感じさせないなかなかスポーティなハンドリングなのだ。
全車速のACCと車線内中央維持のLKAも装備されていて、LKAは制御介入のレベルを個人の好みに合わせて調整できるようになっている。また、室内の静粛性が高く、そんなに声を張り上げなくても3列目シートと運転席での会話ができる。特にディーゼルモデルは低速トルクが高く、燃料費も節約できる。
2位はホンダのCR-Vだ。ホンダセンシングを装備しているので、安全の運転支援システムではCX-8と同レベル。メーターパネル類に新鮮さは感じられないが、ハンドリングの気持ちよさと楽しさではこのクラス中でトップだろう。
ステアリング操作に従順にサスペンションがストロークして、思いどおりのコーナリングが楽しめる。しかも直進安定性が高くLKAは必要ないと思えるほど。クルマとしての基本性能の高さが光る。
3位はボルボ XC40だ。エクステリアデザインは誰もがワクワクするようなお洒落。何を着てこのクルマに乗ろうか? と考えてしまうほどに、カッコよく嬉しいシルエット。それに加えてインテリアデザインも素晴らしい。
ドアパネルからスピーカーを外してフロントの足元にウーハーを付けてセット。ドアポケットが大きく使いやすく、オーディオの音質もかなりいい。若干乗り心地はハードなのだが、スポーティなハンドリングを好むならこのくらいのほうが気に入るだろう。そしてボルボの安全運転支援システムはかなりレベルが高い。
それ以外で注目なのはプジョー 3008とミニ クロスオーバーONE。3008の乗り心地はまさに高級なフランス車のイメージ。競合他車のどれにもない個性的な乗り心地は虜になるはず。
同じようにどうしてもこの車でなくちゃ、というファンが多いのがミニ。ガソリンエンジンモデルなら「ONE」から「クーパー」まで300万円台だ。直3、1.5Lターボエンジンはクーパーなら136psとパワフル。それ以外のモデルも充分なトルクを発生し、しかも3気筒とは気づかないほど振動感が少ない。
ほかにもランクルプラドなど、この価格でこのモデルが買えるのか! と驚かされる廉価グレードがこの価格帯にはある。探すのが楽しい。
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