1970年代には兄貴分のギャランシグマを投入し、三菱を代表するファミリーカーにのしあがる。そして1980年代にはハイテク、ハイメカを満載し、ギャランの名声を不動のものとした。
傑作中の傑作が1987年秋に登場した5代目のE30系ギャランだ。
アクティブFOURと名付けられたDOHC4バルブターボエンジン、4輪独立懸架と4WDシステム、4輪操舵の4WS、4輪ABSを武器に、フラッグシップのVR-4は痛快な走りを見せている。ランサーエボリューションシリーズの起点となり、日本カー・オブ・ザ・イヤーにも輝いた。
が、2007年秋にモデルチェンジしたのを機に車名を「ギャランフォルティス」に変えている。ランサーエボリューションXのイメージを受け継ぐファミリーカーだったが、ベースは格下のランサーだ。
ボディは小さいし、コストダウンのためインテリアの質感も下げられた。エンジンも小さいから、黄金時代のギャランに乗っている人は不満を口にしている。
これは現行のミラージュも同様だ。もしランサーフォルティスだったら、多くの人は文句を言わなかったし、もっと売れたはずである。ちょっとユーザーを甘く見たのが失敗。
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