絶大な人気を誇るカーアクション映画ワイスピシリーズの最新作『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』がついに公開された。今回も新旧様々な名車が画面狭しと暴れまわる!! 最終シリーズの序章となる10作目をご紹介しよう!
文/渡辺麻紀
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■魅力的な新キャラも登場
最初の作品が公開されたのが2001年。それから20年以上にもわたって愛され続けているカーアクション・シリーズが『ワイルド・スピード』だ。このたび、その10本目となる『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』がついに公開された。
これまでは1話完結だったが、最終シリーズとなる本作は「次に続く」形式。ただ、この時点で、残り1本なのか2本なのかははっきりしていない。
今回の敵はシリーズ5作目『MEGA MAX』(2011)に登場していたブラジルの麻薬王、エルナン・レイエス(ホアキン・デ・アルメイダ)の息子、ジェイソン・モモア扮するダンテ。レイエスは、自身の裏金を巡る大争奪戦でドミニク(ヴィン・ディーゼル)に殺されたため、その息子であるダンテが復讐に燃えるという物語だ。
ストーリーはシンプルなのだが、フィナーレを意識してなのかネタは盛沢山。過去へ過去へと遡り、ブライアンを筆頭としたかつてのファミリーや仲間たちとの関係性が、コラージュされた懐かしい映像とともに語られる。
シリーズファンにとっては、まさに「あのシーン、このシーン」「あの人、この人」「あの車、この車」の連続で嬉しくなってしまうはずだ。
もちろん、ブライアン役のポール・ウォーカーは過去の映像でしか登場出来ないが、その他のキャラクターたちの多くは顔を出してくれる。お馴染みのところではデッカード・ショウ役のジェイソン・ステイサム、その母親役のヘレン・ミレン。ドミニクの弟ジェイコブ役のジョン・シナ。さらに邪悪な敵サイファー役のシャーリーズ・セロン……。
この面子に加え、大きなサプライズとなるキャラクターも出てくるので、そこは是非、劇場で確かめて欲しい。こちらも多くのファンが感動するはずだ。
また、舞台も過去作に登場した街が選ばれている。物語の発祥地だったロスはもちろん、『MEGA MAX』(2011)のブラジルのリオデジャネイロ、『EURO MOSSION』(2013)のロンドン、『ICE BREAK』(2017)のロシア(?)等に加え、新しい場所としてはポルトガルやイタリアのローマ。
とりわけローマのカーアクションは古都を破壊しつくすんじゃないかというくらいハラハラする大迫力だ。
新キャラとしてはダンテのほかに、もうひとり、『キャプテン・マーベル』(2019)で注目を浴びたブリー・ラーソン扮するテスが登場する。ドム(ドミニク)・ファミリーを正義の味方、政府のエージェントにしたミスター・ノーバディ(カート・ラッセル)の娘という設定だ。
ちなみに当のノーバディは、どこかに隠遁しているということになっている。ラッセル、出演出来ない理由があったのだろうか。
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