【知らないと泣きを見る】センターラインと車線境界線の意味

複合パターンも知っていれば怖くない!

 前述のとおり、道路幅、車線数により3種類の線が使い分けられているが、実際はその3種類を基本に複合パターンが存在している。しかし、複合パターンとは言っても、走っているサイドが有効と考えれば難しくない。

■2重の白色実線
 特に注意を必要とする道路で使用される。2重にしているのは、センターラインを強調することによってドライバーに注意を促すのが目的だ。

■白色実線を黄色の実線でサンドイッチ
 挟まれている白色実線は、道路のセンターを示すもので、有効となるのは走行車線側のラインだけ。反対車線にはみ出すと、重大事故になる可能性高いので要注意というサイン。駐停車車両をパスする時はもちろん、反対車線からはみ出してくるケースに特に注意したい路線だ。

白色実線を黄色実線でサンドイッチしている場所は、事故などが多発しているポイントであることが多いため走行中に細心の注意が必要となる

■白色破線を黄色の実線でサンドイッチ 
 追い越しもはみ出しも可能な道路で追い越しのためのはみ出しを禁止する区間に使用される複合パターンで、白色実線を黄色の実線でサンドイッチ同様に、有効なのは白色破線ではなく、黄色実線となる。片側1斜線の山道のカーブ部分や、住宅街などでは幼稚園、学校などの近くで使用されるケースが多い。

■黄色実線と白色破線のコンビ
 これも走行側のラインの種類が有効となる。黄色実線側を走っていれば、当然追い越しのためのはみ出し禁止となる。いっぽうの白色破線側を走っている場合は、はみ出しも追い越しも可能だ。

黄色実線と白色破線の組み合わせは、白色破線側を走行している車両は、はみ出しも追い越しも可能。黄色実線側は追い越しのためのはみ出し禁止となる

■時間帯によって動くセンターライン
 複合パターンとは違うが、時間帯により交通量が大きく違う都市部の道路などでは、渋滞緩和、円滑な通行を可能にするために動くセンターライン、通常リバーシブルゾーンが使われるケースが増えている。

時間帯によってセンターラインが変わるリバーシブルゾーンは、起点と終点での接触事故や追突事故が多い。余裕を持って走行することを薦める

■ドットライン
 長い下り坂でスピードが出すぎる、コーナーなどでスピードオーバーによる事故が多発しているポイントなどでは、走行車線の幅を狭く見せることでスピードダウンを促している。規制はされていないが、走行中はスピードに注意だ。

ドットラインはドライバーに車線を狭く見せることでスピードを落とさせるのが目的。ドットは車線幅よりかなり広いので、黄色実線+白色破線と勘違いしないようにしたい 

車線境界線は白色実線の拘束力がセンターラインと違う!?

 センターラインの白色実線、白色破線、黄色実線と複合パターンの意味を見てきたが、道路に引かれている線としては、車線を区分する車線境界線がある。

 この車線境界線もセンターライン同様に白色実線、白色破線、黄色実線が使われているが、センターラインとは少し意味合いが違ってくるから要注意。

 車線境界線の場合、黄色実線は問答無用ではみ出しが禁止される。つまり車線変更も不可となる。それに対し、センターラインでは厳しかった白色実線には車線変更を禁止する拘束力はない。

黄色の車線境界線は、車線変更が禁止ではなく、はみ出すことが禁止されている。イエローカットは違反のかなりのウェイトを占めているので要注意

 実際に法令で決められた交差点の30m手前は白色実線が引かれていて、追い越しと追い越しのための車線変更が禁止されている。

 また、白色実線が引かれているポイントには追い越しを禁止する標識が設置されているケースが多いのも事実。法規上の扱いは白色破線の車線境界線と同じようだが、追い越し等が制限されるケースが多いと認識しておけば安心。

 ただし、白色実線の車線境界線は、交差点の手前30mだろうが、追い越しのためでなければ進路変更は禁止されてない。

 車線境界線の複合パターンは黄色実線と白色実線(白色破線)のみだが、走行側が有効になるのはセンターラインと同じ。白色エリアから黄色エリアへの進路変更は可能だが、黄色エリアから白色エリアへの移動は不可となる。

車線境界線の白色実線は基本的に扱いは白色破線と同じだが、追い越し禁止などの標識の有無を要確認。ただし、追い越さなければ車線変更は問題ない

 そのほか勘違いしやすいのは、右折車線などに導く導流帯(ゼブラゾーン)がある。ここは走っちゃいけないと考えている人は想像以上に多い。積極的に走行を薦めるわけではないが走るのは問題ない。

 ゼブラゾーン付近を走行する場合は、並走車、後続車の動きをしっかり見よう。ゼブラゾーンを走ってこないだろう、見ていて避けてくれるだろうという自分勝手な思い込みは厳禁だ。

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