実用性も備えていたホンダシビッククーペ
北米で販売されるシビックには歴代2ドアクーペが設定され、ホンダは1990年代前半にアコードクーペとアコードワゴンをアメリカからの輸入の形で販売していたこともあり、5代目と6代目のシビッククーペも日本で販売されていた。
シビッククーペは5代目、6代目ともにクーペながら実用に耐えるリアシートを持つことと、日本で生産されるシビックにはない大人しい性格でトルクフルな1.6Lエンジンを搭載していたことくらいしか目立つ点はなかった。
ただシビッククーペは現在もアメリカで販売されており、日本での復活の可能性もゼロではない。
だが、そう売れるとは思えない日本仕様のために右ハンドルを作ってくれるとも思えず、やはり日本導入は絶望的なのは残念なところだ。
マツダの迷走!? ユーノスプレッソ&オートザムAZ-3
1990年代前半、マツダは今では信じられない5チャンネル(=ディーラー)制を敷いていたこともあり、ディーラーに供給するクルマも数多く必要になり、そういった事情もあり1991年に登場したのがユーノスプレッソとオートザムAZ-3である。
2台の棲み分けは簡単に言えばプレッソが高級イメージのあるユーノス店扱いということで1.8L、V6、AZ-3はカジュアルなオートザム向けに1.5L、直4を搭載した点である。
発売当初は紛らわしいながらも一応の差別化はできていたのだが、1993年にはプレッソに1.5L、直4、AZ-3に1.8L、V6が追加され、結局エンブレム違いとなり、当時のマツダの迷走を象徴。 1998年に姿を消した(1998年まで生産していたことのほうが驚きだ!)。
安い価格設定でヒットした三菱ミラージュアスティ
ミラージュにもここまで名前の出たクルマと同様のノリで、4代目モデルと5代目モデルに2ドアクーペのアスティが設定された。
4代目ミラージュのアスティはクルマ自体は尖ったところがあるわけでもなく目立つ存在ではなかったが、1.3Lエンジン搭載車の価格が約100万円と安かったため、それなりにヒットした。
5代目のミラージュのアスティもスッキリしたデザインの評価は高かったが、標準グレードは地味な存在だった。
しかし上級グレードの1.6ℓのスポーツエンジン搭載車に装備を簡素化しながら各部のチューニングを想定した競技車ベースのRSがあり、RSは価格も140万円程度と安かったこともあり面白いクルマだった。
アスティもミラージュのフルモデルチェンジに伴い、2000年で絶版となった。
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