【クーペがクルマ界を華やかにする】現代に復活してほしいが望み薄のライト感覚クーペ

地味ながら記憶に残るスバルインプレッサリトナ

 初代インプレッサにも北米向けの2ドアクーペがあり、日本では1995年に1.5LのFFと1.6Lの4WDというバリエーションで発売された。

 リトナ自体は強い特徴がなかったため1996年にわずか1年で廃止となるのだが、代わりにリトナのボディを使った2ドアのWRX STIが登場。

 これが当時のWRCのトップカテゴリーを走ったWRカーや伝説的な限定車である22Bベースになるという大逆転を見せた。だが、インプレッサの2ドアクーペは残念ながら初代モデルが最後でそれ以来設定されていない。

スバルインプレッサリトナ/販売期間:1995〜1996年 全長4350×全幅1690×全高1405 1493cc、水平対向4SOHC 97ps/13.2kgm 価格/119万8000円(1.5)

ジェミニクーペ、ピアッツァ、PAネロはいすゞ乗用車最後の華

 2代目ジェミニのファミリーにも2ドアクーペが設定されていた。

 ジェミニ自体当時いすゞと資本提携にあったGMがアメリカで販売するクルマだったこともあり、1990年から1991年にかけて登場したジェミニクーペの3兄弟はまさにセクレタリーカーであった。

 ジェミニクーペはいすゞ向け、GM仕様の日本向けとなるPAネロはヤナセで販売されていたピアッツァネロの後継、2代目ピアッツァはスタイルを若干変え、エンジンを1.8Lとした棲み分けだ。

 3台とも印象的な面がなかったのに加えいすゞの乗用車撤退もあり、残念ながら1993年に姿を消した。

いすゞジェミニクーペ/販売期間:1990〜1993年 全長4185×全幅1695×全高1315 1588cc、直4DOHC 140ps/14.5kgm 価格/151万2000円(OZ-G)
いすゞピアッツァ/販売期間:1991〜1993年 全長4225×全幅1695×全高1315 1809cc、直4DOHC 150ps/17.5kgm 価格/189万9000円(181XE)
いすゞPAネロ/販売期間:1990〜1993年 全長4185×全幅1695×全高1315 1588cc、直4DOHC 140ps/14.5kgm 価格/189万9000円(X)

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 ライトなクーペは紹介した12車種以外にミドルクラスにもトヨタセプタークーペ(カムリのクーペ)、ホンダアコードクーペ、マツダカペラ(現在のアテンザ)クーペ、アメリカ製の三菱エクリプスがあり、バライティ豊富であった。

 今後日本向けにライトなクーペが登場することは考えにくいが、1台くらい挑戦してくれるクルマがあってもいい気もする。


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