特設オフロードコースを愛車で走行
今回参加したパジェロのなかで、オーナー、三菱関係者から熱い視線が送られていたのは初代パジェロ。初代で唯一参加した車両だ。
愛知県在住のオーナー所有の初代パジェロは、約5年前に購入したもので、走行距離は19万kmほど。初代パジェロを見てひと目惚れして購入したという。

現代のクルマでは見ることがなくなったグリルガードを装着し、電動ウインチは現役で稼働中。これまでにエンジントラブルが1回あった程度でほぼトラブルフリーの元気ビンビンの初代パジェロだ。
それを証明するかのようにイベントでは自走組としてエントリー。今では当たり前になった走破性を高める電子デバイスなどいっさい装備されず、さらにトランスミッションは5MT。
今回の特設コースについて、「電子デバイスなどがない初代で走れる限界でしたね。アクセル、クラッチワークを駆使して走りました。大変だったですが走っていて楽しめました。これよりハードになるとウインチなどを使わなければいけなかったでしょうね」と、とても満足した様子。
そのほか、愛車で初めてモーグル路の走行やすり鉢を体験した人もかなりいて、スタッフの懇切丁寧な指導のもと非日常の世界を満喫して大好評。


増岡氏が運転するパジェロは異次元空間!?
増岡氏は、自らデモンストレーションランを披露してくれ、そのハードで迫力満点の走りに参加者は度肝を抜かれていたが、同乗組は、パッセンジャーシート、後席に乗り、「信じられない!」を連発。
増岡氏は百戦錬磨のプロドライバーで、同乗者がいる場合には安全マージンを残して走っているのは当然だが、「パジェロのことを知ってもらい、もっと好きになってもらうためにガンガン走りますよ」との宣言どおり、キレキレのオフロード走行で同乗者を異世界に誘った。

「自分が所有しているパジェロと同じクルマとは思えない」、「もの凄いスピードでオフロードを駆け抜けても安定しているので恐怖感はない」、「自分はパジェロの持っているポテンシャルの10%も引き出せてませんね(笑)」などなど、増岡氏のドライビングに感嘆すると同時に、パジェロを誇らしく感じているオーナーのうれしそうな顔が印象的だった。
増岡氏はトークショーでも市販車のパジェロにまつわる秘話、パリ・ダカマシン開発における逸話、ラリーでの仰天体験などなど、とっておきの話を披露してくれた。
参加者はパジェロファイナルエディションとの記念撮影、増岡氏からパジェロキャップを直接手渡ししてもらい、イベント終了。

「8月でパジェロの国内向け生産終了ということがアナウンスされながらもイマイチ実感が湧かなかったですが、イベントに参加させていただいて、終わるんだなという実感が湧いてきました」(参加者談)
国内向けの生産が終了しても世の中からパジェロがなくなるわけでもないし、パジェロは名車として語り継がれることは間違いない。オーナー諸氏には、大事に長く愛し続けてほしいと懇願する。

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