キャンピングカーを自作して日本中を旅したい! フィアットデュカトキャンパー製作記その4完成篇「タイヤホイールを交換して試運転に出かけるも重大な課題発生! さあどうする?」

キャンピングカーを自作して日本中を旅したい! フィアットデュカトキャンパー製作記その4完成篇「タイヤホイールを交換して試運転に出かけるも重大な課題発生! さあどうする?」

 いつかキャンピングカーを自作して自由に旅したいという野望を持っていた住宅リフォームを生業とする、自動車ジャーナリスト高根英幸氏の実弟がベース車のフィアットデュカトを手に入れ、内装を中心に自作でキャンピングカーに仕立てていく本企画。

 ほぼ完成の域にたどり着いたが、タイヤホイールを交換するついでに栃木や群馬まで足を伸ばして、車中泊してみることにした。実際に使ってみて問題点などがないかいろいろチェックしてみた。従来通り、自動車ジャーナリストの高根英幸が、実弟の作業ぶりを代筆する。

※こちらの車両は、横浜ゴムよりタイヤの提供を受けて製作しております。

文&写真/高根英幸、取材協力/横浜ゴム、ドロンコ

■内装が9割がた出来上がり、ほぼ完成

 テーブルや収納ボックス、冷蔵庫、シャワールームなどを設置し、内装が9割がた出来上がった。最終段階に入り、タイヤ&ホイールを交換することにした。

 タイヤは、横浜ゴムのジオランダーシリーズからG015、225/75R16をチョイスした。ホイールもそれに合わせてオフロードテイストのMethod Race Wheels MR703に決めた。サイズは6J×16、オフセットは+68mm。PCDが130mmという特殊なサイズなため、履けるホイールが限られるが、コイツはカッコいい。

 デュカトはこれとオーバーフェンダーを組み合わせて、ちょっとオフローダーっぽいキャンピングカーに仕立てる構想だ。

ホイールはMethod Race Wheels MR703。タイヤはジオランダーG015、サイズは225/75R16(提供/横浜ゴム)
ホイールはMethod Race Wheels MR703。タイヤはジオランダーG015、サイズは225/75R16(提供/横浜ゴム)

 タイヤ交換をお願いしたのは、栃木県栃木市にある川田タイヤ商会。知り合いでもあり、このデュカトのキャンピングカー製作も気にかけてくれていたので、仕上がりぶりを見せながらタイヤを交換してもらうことにしたのだ。

地元の運送業などクルマを使うプロからの信頼も厚い川田タイヤ商会。SNSで知り合った自分にも、非常に親切にしてくれ、丁寧な仕事ぶりを見せてくれた
地元の運送業などクルマを使うプロからの信頼も厚い川田タイヤ商会。SNSで知り合った自分にも、非常に親切にしてくれ、丁寧な仕事ぶりを見せてくれた

 走ってみて分かったのは、冷蔵庫や電子レンジ、水タンクと排水タンクのすべてをスペース効率だけでレイアウトしたことは、ちょっとマズかったかな、ということ。重量物が左側に集中しているから、走行中にバランスが悪い感触。

 そこで水タンクを左側から右側へと移動して、排水タンクもできるだけ右へと移設した。これで解決、というほどじゃないけど、かなりクルマのバランスは改善されたみたい。後は荷物の重さを考えて積み込んだりして調整していくつもり。

水タンクを左端から右側へと配管を伸ばして移動。排水タンクもできるだけ右側へと移設した
水タンクを左端から右側へと配管を伸ばして移動。排水タンクもできるだけ右側へと移設した

 実際に冬の夜に泊まってみて分かったのは、暖房の効きが悪い、ということ。これは予想していたことだが、ルーフエアコンの暖房能力が低すぎて、それだけでは暖房としては能力不足だった。

 というのは群馬で車中泊したら、吹き出し口からの温風がどんどん冷えてきて、寒くてたまらない。リアドアは断熱してなかったから、この鉄板剥き出しの内側から冷気がどんどん伝わってくる。

 急遽、家電量販店で電気ストーブを購入して追加したが、これ1つだけで十分暖まる。でも長時間稼働はバッテリー消費が大きすぎた。

 自宅に戻って、リアドアに窓と断熱を施したから、もうこれで東北や北海道まで行かなけりゃ大丈夫じゃないかなと推察する。年末年始のテスト車中泊の時にはコタツも追加してより快適になった。

 今回はセラミックヒーターやコタツなどを旅先のホームセンターや家電量販店で購入して凌いだが、冬場はソーラーパネルの発電量も限られるし、走行中充電も相当走らないと暖房で消費する電力に追いつかない。

 電気だけで暖房を確保するのは大変だと実感した。暖房機器がしっかりしてないと、氷点下は耐えられないと実感した。断熱を夏場ばかり重視していたツケがもろに出たカタチだ。

次ページは : ■さっそく、問題解決の改善作業に着手!

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