日産シーマ
デビュー:2012年4月
価格:794万6640~902万6640円
2019年1~6月累計販売台数:101台(6月:21台)
日産の最上級セダンで知名度も高いが、現行型はフーガハイブリッドのロング版だ。フロントマスクの形状は少し異なるが、インパネなどのデザインは、フーガと共通化されている。
しかもフーガも前後席ともに充分なスペースがあるため、デザインまで似ているとなれば、シーマのニーズは下がる。
シーマは価格も高く、おおむね800万円以上だ。フーガハイブリッドを170万円ほど上まわる。発売はフーガが2010年、シーマは2012年だから設計も古く、1カ月の売れ行きは20台前後にとどまる。
ただしシーマは、海外でもインフィニティQ70Lとして販売され、日産の最上級セダンになる。すでにプレジデントは終了しているから、シーマまで廃止するわけにはいかず、日産の関連企業などを対象に細々と売られている。
三菱i-MiEV
デビュー:2010年4月(個人向け販売開始)
価格:294万8400円
2019年1~6月累計販売台数:39台(6月:8台)
三菱iは、エンジンを後部に搭載する画期的な軽自動車として2006年に発売された。i-MiEVは、軽自動車のiをベースに開発された電気自動車で、2009年にリース販売を開始。
この後、ガソリンエンジンのiが生産を終えても i-MiEV は存続している。ただし2018年に全長が3480mmに拡大され、小型車になってメリットが薄れた。
しかも価格は、16kWhのリチウムイオン電池を搭載して294万8400円だ。3ナンバーサイズのリーフは40kWhのSが安全装備などを充実させて324万3240円だから、i-MiEVには割高感が生じている。
さらに補助金額も異なり、i-MiEVは16万4000円、リーフSは40万円だから、i-MiEVとリーフSの実質的な価格がほぼ同じになってしまう。これでは多くのユーザーがリーフを選び、i-MiEVの売れ行きは1か月に10台前後だ。
それでも生産を続けるのは、電気自動車の i-MiEV は三菱の環境技術の象徴的な存在であるからだ。今の三菱は、新店舗の電動ドライブステーションも展開しているから、i-MiEVはアウトランダーPHEVと同じく欠かせない商品になっている。
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