オリンピック金メダリストにして、現在は北海道で医療と福祉、そしてスポーツを融合させた介護施設を運営する清水宏保さん。クルマ好きでベストカーでも好評連載中だ。
そんな清水さん、実はZ32、Z33と2回もフェアレディZを愛車にしたという経歴がある。しかしなぜかZ34だけは未経験ということで、今回はフェアレディZ NISMOを試乗してもらいました。
そして毎度恒例の健康を考えるをテーマに今回は「バランス感覚も取り入れた下半身強化」として、サイドランジを教えてくれた。内側の筋肉と引き締めに効くというサイドランジ。金メダリストが教えてくれます!!
【清水宏保(しみずひろやす)】
1974年2月北海道帯広生まれ。1998年長野オリンピック、スピードスケート競技500mで金メダル、1000mで銅メダルを獲得。2002年ソルトレークシティーオリンピック500mで銀メダルを獲得。現在は札幌で介護施設を運営する。
文:清水宏保/写真:平野学
ベストカー2019年8月10日号
■2台のZを所有した清水宏保はZ34 NISMOをどう見るか?
Z32はトミーカイラ仕様、Z33はちょっとしたチューニング仕様とZは2回愛車にしました。でもなぜかZ34に乗る機会はなく、初試乗です。
ノーマルではなくいきなりNISMO仕様ですが、ステアリングに対するボディのシビアな動きと、ガツンと効くブレーキに「お前まじめに乗れよ!」と一発殴られた気になりました。
重めのクラッチと剛性感たっぷりのステアリング、そして締め上げられたサスペンションにNISMOのプライドを感じます。
もともと硬い乗り味は嫌いじゃなく、スピードを上げていくと直進安定性がビタッと決まって安心感が生まれます。
高速道路の車線変更などでは舵角に対してクルマの反応が敏感で、武骨なまでにピュアなスポーツカーを感じさせます。
今の時代、こんなクルマは流行らないかもしれませんが、「スポーツカーに乗る」というある種の気持ちの高ぶりを感じさせてくれるモデルとして貴重です。
毎日乗れないけれど、今日は気分転換にワインディングを走るか! という時にはピッタリのクルマでしょう。
2時間ほど乗っているうちにボクも気に入ってきました。心身を鍛えあげたアスリートが持つ研ぎ澄まされた雰囲気を感じたからです。
しかも629万は安いですよ。ベースモデルからここまでチューニングしようとすれば、1本は超えちゃうでしょうから!
■足腰を効果的に鍛えるサイドランジをやってみよう
前回のスクワットに続いてランジをおすすめしました。その流れでマスターしたいのがサイドランジです。
サイドランジは皆さんがよくやる足のストレッチの体勢と似ていますが、お尻とハムストリングと呼ばれる太ももの裏の筋肉、そして内転筋と呼ばれる太ももの内側を効果的に鍛えることができます。
手を頭の後におき、上半身を伸ばして立ち、片足を肩幅の1.5倍から2倍くらい横に広げます。
そこから膝が90度くらいになるまで上半身を沈めます。ここで膝が爪先よりも前に出ないよう注意してください。
膝を曲げるのではなく、股関節を曲げるように意識してください。ゆっくりと戻して反対の足を同じように広げ、体を沈めていきます。
胸を張ったまま背中が丸まらないように下半身を沈めることが大事です。
普通のランジに比べるとさらに上半身と下半身のバランスを取る必要があるので意外に難しいと思います。
スクワットもランジも膝の位置が、足の爪先よりも前に出てしまうと負担がかかりすぎて、ケガをすることもあるので、お尻を後に突き出すようにして、膝の位置に気をつけてください。
バランスを取るには頭の後から手を放し、バランスを取ってもいいです。上半身にひねりを加えることで、より体幹が鍛えられます。
1日5回ずつ10回やることで足腰がしっかりと強化されるはずです。少しきついかもしれませんが、60代、70代になっても元気でいられるように体力の貯金を作っていると思って頑張りましょう。
サイドランジをやることでバランス感覚がよくなり、階段などでも転倒しにくくなるはずです。
【フェアレディZ NISMO主要諸元】
・全長×全高×全幅=4260×1315×1845mm
・車両重量=1510kg
・エンジン=V型6気筒 3700cc
・パワー=335ps/7400rpm
・トルク=38.1kgm/5200rpm
・車両価格=629万3160円
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