【不便! 高い!! でも必要??】前後異サイズタイヤで「やってはいけないこと」

カッコだけでやると泣きを見る

 ここでやっと結論らしき話に戻ってくるわけですが、リアタイヤを太くしているのは、前後同サイズだとニュートラルステアか、オーバーステアの特性を持った前後重量配分のクルマだからということです。

 ですから注意しなければいけないのは、不用意に前後のタイヤを同じにするとオーバーステア方向に操縦性が変わってしまう可能性が高いことです。

ノーマルの86、86GRスポーツは前後同じサイズのタイヤだが、86GRMNのみ前後で異なるサイズのタイヤが標準装着されている

 ただ、サーキットのタイムアタックだと、タイヤサイズを前後目いっぱい広くしたうえで、前後同じというセットアップはあるようです。ただし、これは単純にタイムアップだけが目的ですので一般的ではありません。

 ニュートラルステアや、限りなく前後重量配分が50対50に近いクルマも、リアタイヤを太くして、弱アンダーステアにセットするのが一般的です。

軽オープンスポーツのホンダS660は日本車で前後で異なるサイズのタイヤを履く最も小さなクルマだ。コーナリングの気持ちよさはタイヤの影響が大!?

 前後同サイズのタイヤを履いていたクルマで、カッコいいからと言って後輪だけワイドなタイヤを履くと、リアのグリップだけが上がってしまうので、アンダーステアが強くなる傾向になります。この点も注意が必要で覚えておく必要があります。

 エンジンをチューニングしてパワーアップしたり、サスペンションをスポーツ用(車高調整式とか)などに換えてサスペンションのセッティングにまで手を入れた場合は、またほかの方法でバランスをとることができると思いますが、タイヤだけを交換するのはあまりおススメできません。

GRスープラはRZ、SZ-R、SZの3グレードありすべて前後で異なるタイヤを履く。しかも全グレードとも違うサイズとなっているのが凄い
スカイライン400RはハイパワーFRにもかかわらず前後で同サイズのタイヤを履く。シャシー性能、重量配分が優れていることの証か!?

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

マツダ6、実は水面下で開発が続いていた!? 注目新車情報、グッズが当たるアンケートも展開「ベストカー4月26日号」

マツダ6、実は水面下で開発が続いていた!? 注目新車情報、グッズが当たるアンケートも展開「ベストカー4月26日号」

終売が報じられたマツダ6はこのまま終わるのか? 否!! 次期型は和製BMW3シリーズといえるような魅力度を増して帰ってくる!? 注目情報マシマシなベストカー4月26日号、発売中!