トヨタが変わった理由とアキレス腱【走行性能が劇的に向上!! マジか!】

トヨタ車の欠点は?

2019年9月17日に発売されるカローラセダンは5ナンバーから3ナンバー化
2019年9月17日に発売されるカローラセダンは5ナンバーから3ナンバー化

 逆に欠点としては、カローラがすべて3ナンバー車になったり、ウィッシュやアイシスといった5ナンバーミニバンの廃止など、純粋な日本向けの商品が減ったことを痛感する。

 これは軽自動車の販売比率が40%近くに達したことにも影響を与えた。C-HRの後方視界が悪いボディも、日本では使いにくい。

 価格については、本来ならベースエンジンとすべき1.2Lターボが高い。そのために新型になるカローラは、設計の古い1.8Lのノーマルエンジンを割安に搭載する。

 ターボは昔は得意だったのに、今は性能と価格の両方で欧州車に遅れをとった。このように今後解決すべき課題もあるが、トヨタ車の商品力は大幅に向上した。

今後の課題はコンパクトカーやミニバン

2019年9月5日に発表されたトヨタのコンパクトカー向けのGA-Bプラットフォーム。今後、次期ヤリスや次期アクアに採用されることになる
2019年9月5日に発表されたトヨタのコンパクトカー向けのGA-Bプラットフォーム。今後、次期ヤリスや次期アクアに採用されることになる
2020年2月にデビュー予定の新型ヤリス(ベストカー本誌が製作したCG)
2020年2月にデビュー予定の新型ヤリス(ベストカー本誌が製作したCG)

 この流れがコンパクトカーやミニバンに波及すれば、トヨタ車全体の質と商品力が底上げされる。コンパクトカーについては2019年9月5日、フランクフルトショーでトヨタはTNGAの新型プラットフォームを発表した。

 新しいGA-BプラットフォームはGA-Cプラットフォームの下のクラスであるアクアやヴィッツ(ヤリス)クラスに採用され、ホイールベース、全長、トレッド幅を変えられるモジューラー設計が特長だ。これにより、さまざまなサイズやボディタイプの車両に、適用することが可能になる。

 GA-Bプラットフォームは、トヨタのすべてのTNGA車両プラットフォームと共通して、自然なドライブを提供するように設計。

 フロントのマクファーソンストラットサスペンションは、低摩擦ダンパーを備えており、さまざまなスプリングに対応可能。また車両のタイプと特性に応じてトーションビームまたはマルチリンクリアサスペンションを選択可能とした。

 GA-Bプラットフォームを採用するコンパクトカー第一弾は、2020年2月にデビュー予定のヤリスとなりそうだ。

 2020年には生産されるトヨタ車の半数、約500万台がTNGAになる見込み。残るはミニバンのTNGAプラットフォームの採用だが、これも数年のうちに採用されるだろう。

 具体的にはノア/ヴォクシーが統合された新型ミニバンが2021年に登場し、アルファードも2022年にTNGAを採用してデビューすることになる。

(画像ギャラリー)トヨタ車が変わったといわれる、人気のカローラスポーツ、C-HR、RAV4、カムリほか

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