【祝新型発売!!】カローラの屋台骨を支え続けた「ワゴン」の歴史

2代目モデル

販売期間: 1987~1991年

2代目カローラワゴンはスッキリしたデザインが好評だったが、実用性を重視するというコンセプトは変わらず存在自体は地味だった

 カローラファミリーが6代目モデルになってから若干遅れて加わったカローラワゴンの2代目モデルも、ベースこそカローラファミリーに準じFFとなったものの、カローラバンをそのままステーションワゴンにしたという成り立ちはさほど変わらなかった。

 エンジンも型式の違う2つの1.5Lガソリン、1.8Lディーゼルという実用的なものだけだった。

3代目モデル

販売期間: 1991~2002年

空力を意識した丸みを帯びたラウンドデザインを採用した3代目カローラワゴン。まずまずの人気を誇ったが基本設計の古さは隠せず

 2代目カローラワゴンは20世紀のカローラワゴンとしては珍しくカローラファミリー一世代分の期間しか販売されず、カローラファミリーが7代目となった1991年に例によってカローラファミリーのフルモデルチェンジから若干遅れて3代目モデルが登場。

 3代目モデルもカローラファミリーに準じたフルモデルチェンジというか、バンを乗用車化したモデルで、当初はオマケ的な存在だった。

 この状況が一転したのは3代目カローラワゴンのモデルサイクル中盤の1995年あたりからだった。

 カローラファミリー自体は1995年に8代目モデルにフルモデルチェンジされ、7代目カローラと8代目カローラはプラットホームなど基本的な部分はキャリーオーバーのフルモデルチェンジだったため、ステーションワゴンはフルモデルチェンジされず継続販売された。

1997年のマイチェンで突如カロゴンブーム到来。写真のようにビレットグリルを装着したり、スムージングにいそしむ人などドレスアップも盛んだった

 この頃世の中はミニバン、SUV、ステーションワゴンが人気のRVブームとなっておりカローラワゴンも、安価だったため販売が伸び始め、いつの間にか「カロゴン」と呼ばれるようになっていた。

 そのため1.6Lのスポーツエンジンの搭載や安全性の強化といった改良も行われ、商品力をキープした。

 なお3代目カローラワゴンは、乗用ステーションワゴンは2000年に後述するフィールダーになりモデルチェンジされるのだが、バンや乗用5ナンバーながらバン的に使えるビジネスワゴンという微妙なモデルは2002年に商用バンに特化したプロボックス&サクシードが登場するまで継続販売されるという長寿車となった。

4代目モデル(初代フィールダー)

販売期間: 2000~2006年

 セダンと同時にフルモデルチェンジされたこのモデルからステーションワゴンにはフィールダーのサブネームが付いた。

 プラットホームも一新され、全長と全幅の拡大もあり見た目が立派になっただけでなく室内空間も広くなった。

セダンは上級シフトしたことで年配向けのイメージが定着。質感は高かったが、購入する年齢層が大きく上がり、存在も地味になってしまった

 この頃からセダンに対し年配向けというイメージが付き始めたこともあり、「必要性はともかくとしてもフィールダーのほうがカッコいい」、という消費者心理が強くなり、カローラファミリーの大きな柱に成長した。

 パワートレーンはベーシックな1.5Lガソリンを主力に、余裕ある1.8Lガソリン、6速MTもある1.8Lのスポーツエンジンなどがラインナップされた。全体的に面白みこそ薄いが、堅実で燃費もいいカローラらしいステーションワゴンだった。

カロゴンから引き継いだ初代フィールダーは、ステーションワゴン=アクティブなイメージもあり若い世代からも支持された

次ページは : 5代目モデル(2代目フィールダー)

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