こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】まさに車名通りの趣味のクルマ! [バモスホビオ]の人気が衰えなかった理由とは

■多彩な荷室アレンジができるセミキャブワゴン

 外観は基本的なデザインをバモスから継承しており、軽自動車規格で定められた3395mmの全長いっぱいを室内と荷室スペースに使ったことがひと目でわかるものとなる。クラッシャブルゾーンとして余裕をもたせたフロントノーズとスポーティな雰囲気を演出するサイドスカートを備えることで商用車的なイメージが払拭されているのもポイントだ。

 そのうえホビオでは、バモスより105mm高いハイルーフ形状のフォルムとし、専用デザインの大型横桟プロントグリルや大型前後バンパーなどを装着して独自の個性を演出してバモスとの差別化が図られている。

 室内の広さは軽自動車ワンボックスならではの特徴で、スーパーハイルーフを遥かに凌いでおり、特にエンジンを車体中央の床下に配置したMR方式の採用は、居住性と実用性の面でさまざまメリットをもたらしている。

 居住性については、適切なヒップポイントと大きなドア開口部により自然な姿勢での乗り降りが可能となり、フロアに段差がないことから足もとは広々。フロアを低くできることから、室内高に十分なスペースが確保されて頭上にも余裕がある。荷室フロアはフラットな形状となって、目的に応じた多彩なシートアレンジが行えるから、積み込むレジャー道具に合わせてスペースを自在に作り出せる。

全高をバモスより105mm高く設定することで、室内高についてもバモスに比べて120mm高い1180mmとした
全高をバモスより105mm高く設定することで、室内高についてもバモスに比べて120mm高い1180mmとした

 広大なスペースを使いこなすための機能や装備が充実しているのも見逃せない。シート表皮やドアトリムには撥水処理が施されているから、濡れてもサッと拭き取れるし、ペットや積んだ荷物の臭いがつきにくいから気兼ねなく使える。

 運転席まわりは扱いやすさを重視したシンプルなデザインとしているが、便利な収納スペースが適所に設けられ、オプションで用意されている大型ルーフコンソールや夜間の積み下ろしに便利な蛍光灯ライトをプラスすれば利便性はさらに高められる。

 荷室高1180mmを確保したラゲッジルームには、ハイルーフがもたらす大きなスペースや大きなドア開口を生かしつつ、さまざまな荷物を固定したり、吊り下げたり、積載性を高めるアイディアがふんだんに盛り込まれている。

 荷室の床面とリアシートの背面には、濡れても汚れても拭きとれるワイパブルマットを採用。壁面には穴あけ加工をすることなく6mmのボルトを取り付けられるユーティリティナットを28カ所も用意されている。

 フロアには重い荷物などをしっかりと固定できるタイダウンフックが4カ所、Gグレードには物をかけたり吊り下げたり、固定できるユーティリティフックを8カ所設けられ、荷物を安定して積載するための配慮が随所に見られる。

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