スバルR1
販売期間:2004~2010年
苦戦した要因:理想と現実のギャップ
2003年登場のR2をベースにした軽自動車であるR1はオーソドックスな5ドアのR2に対し全長を110mm小さくした2ドア車かつリアシートは+2とすることで、スペシャリティでより取り回しの優れるというコンセプトを持つモデルである。
そのため2人乗りと4人乗りという違いはあるにせよ、スマートフォーツーに近い面も持つ。
R1は全体的に質感が高く、コンセプトも面白いモデルだった。
しかし取り回しは普通の軽自動車でも十分いいからアドバンテージはなく、+2となるリアシートが中途半端、プレミアムな面もあるにせよ客観的に見れば内容のわりに高いというのは否めず、R1も近いコンセプトを持つツインやiQと同じく初代限りで姿を消してしまった。
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クルマはいいだけでは売れない、という典型を集めてみたが、改めて日本マーケットの特殊性、難しさを痛感する。
何しろ日本人は飽きやすく、好みもコロコロ変わる。しかも流行に敏感ときているため、いったん軌道に乗れば物凄い人気になったりすることがあるのはそのためだ。そしてその逆もしかり。
ここで紹介したクルマは、多数派にはなれなかったものの、選んだ人はそれ相応の満足感を得ていたことを最後に加えておきたい。
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