大人気ハイエースのベストグレードはこれ!! 複雑怪奇なグレードを謎解く

1ナンバー車はどう?

 スーパーGLのロングボディは5人乗りで、価格は2Lガソリンが302万9400円、ディーゼルターボは362万8900円だ。前述のDXに比べると約60万円の価格上昇だから、割高なのは否めないが、後席が安全になって装備の満足度も高まる。リアクーラーやリアヒーターは標準装着されるので、オプションで付ける必要はない。

2列シート5人乗りのハイエースの室内。ラゲッジスペースとして使えるエリアが広大。これこそハイエースが無限の可能性を秘めているといわれるゆえん

 そしてスーパーGLを選ぶなら、ワイドボディも検討したい。全幅は1880mmに広がり、1ナンバー車になって取り回し性が低下する代わりに、走行安定性と乗り心地はいっそう向上する。ハイエースファンには憧れのグレードだ。

 ワイドボディのスーパーGLでは、ガソリンエンジンは直列4気筒2.7Lに拡大され、最高出力は160ps(5200rpm)、最大トルクも24.8kgm(4000rpm)に向上する。ディーゼルターボの性能は4ナンバー車と同じだ。

 価格はガソリンが329万4500円、ディーゼルターボは377万3000円になる。ディーゼルターボ同士で4ナンバー車と価格を比べると、ワイドボディは14万4100円の上乗せに収まるから、取りまわし性に不満がなければワイドが割安だ。

ハイエースはデビューこそ古いが、改良を受け、安全装備、快適装備も充実して大幅変化。買い得感の高い特別仕様車なども要チェック

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 以上のようにハイエースのグレード選びは奥が深い。一般的な乗用のミニバンに比べて価格は割高だが、そのぶんだけ耐久性も優れている。中古車輸出も活発だから、高値で売却できることも含めて魅力的なクルマになっている。

 ハイエースを見ていると、乗用車は、商品力をさらに高める余地があるように思える。乗用車には、ハイエースに宿る良心のようなものが、欠けているように感じてしまう。

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