最終日 “歓喜の瞬間”、訪れる
オジェがトップ、2位はチームメートのタナック、そして3位にトヨタのラトバラというトップ3で迎えた最終日。
ドラマは序盤に起きた。2位を走るタナックは、4気筒のエンジンのうち2気筒にトラブルを抱えていた。
何とか持ちこたえていたタナックだったが、ついに最終日2本目のSS15で、トヨタのラトバラがその背中を捉え2位へ。
そして、残すは最終SS17のみ。“歓喜の瞬間”をご覧いただきたい。
ここまでで、2位との差を2分以上築いたオジェは、最後までチャンピオンらしい余裕の走りを見せ、フィニッシュ。2017年の開幕戦を見事優勝で飾った。
2位ラトバラも歓喜の瞬間に向けひた走る。
豪快なドライビングで知られるラトバラだが、いつになく慎重に、慎重に……もう少しで手が届く快挙の重みを噛みしめるように、雪が混じる路面を進んでいく。
そして、ついにフィニッシュ。
18年振りに復帰したWRCの舞台。その初戦で、トヨタは2位表彰台の快挙を達成した。
リザルト&ドライバーコメント
■ヤリ=マティ・ラトバラ(2位)
「最後のSSは積雪によりグリップがあまり感じられなかったので慎重に行きました。2位を走っていたオット・タナク選手は今回とても頑張っていたので、最後にトラブルで遅れてしまったことはとても残念です。
しかし、トヨタのWRC復帰戦を2位という想像もしていなかったような結果で終える事ができて、本当に嬉しく思います。ラリー・モンテカルロでの私の過去のベストリザルトは2位ですが、新しいチーム、新しいマシンでふたたび2位に入れたことを誇りに思います」
■WRC 第1戦『ラリー・モンテカルロ』
リザルト
順位 | ドライバー | チーム | タイム |
1位 | S.オジェ | Mスポーツ | 4時間0分3秒6 |
2位 | J.ラトバラ | トヨタ | +2分15秒0 |
3位 | O.タナック | Mスポーツ | +2分57秒8 |
4位 | D.ソルド | ヒュンダイ | +3分35秒8 |
5位 | K.ブリーン | シトロエン | +3分47秒8 |
16位 | J.ハンニネン | トヨタ | +32分16秒8 |
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