EVのF1になれるか 丸の内を疾走したフォーミュラEの可能性


フォーミュラEがF1に並ぶ可能性はあるのか?

 このように、現在のフォーミュラEは、まだ参戦チームが自由に開発できる部分がかぎられている。

 さらに、バッテリー容量の問題からレース中にドライバーがスペアマシンに乗り替える必要もあるなど、現時点ではF1にはほど遠いレベルだ。

 しかし、それはあくまで現段階の話で、今後フォーミュラEのレベルは確実に向上する。その理由のひとつはバッテリーにある。

 来シーズンからフォーミュラEではマクラーレン製のバッテリーが搭載される。これによって、1台のマシンでレースを走りきれるようになるのだ。

 さらに、5年後にはマシン開発が完全自由化される見込み。そうなれば、各チーム、サプライヤーが独自に開発できる領域が広がり、徐々に競争が激化してゆく。

 激しい競争によって、マシン性能が向上するのは過去のF1の歴史を見ても明らかだ。

 つまり、フォーミュラEはF1を脅かすレベルに達しているのか? 

 と聞かれれば、現時点での答えは「ノー」だが、5年後にはその答えが「イエス」に変わる可能性は大いにあるのだ。

こちらがパナソニック・ジャガーレーシングのマシン。現在のフォーミュラEのバッテリーはワンメイクなので、残念ながら“パナソニック製”バッテリーはまだ搭載されていないが、開発が自由化となれば話は変わってきそうだ

公道レースの日本開催はあるのか!?

 数年後にはレースのレベル・面白さも向上しそうなフォーミュラEが、日本で開催される可能性はあるのか?

 2016年に六本木でデモランが行われた際に、自由民主党モータースポーツ振興議員連盟会長の古屋圭司衆議院議員が、「モータースポーツ振興基本法」を押し進めていると語っている。

 これはいわゆる“公道でのレースが可能になる法案”であり、今後の法案成立次第で、2020年の東京オリンピックより前に、日本でフォーミュラEが開催される可能性もある。

 日本で開催する場合、アクセス面や観戦のしやすさから、東京と横浜など大都市が候補に挙がっており、開催に関する交渉を行ったとの報道もある。

 安全面や道路封鎖時の交通への影響など越えるべき壁は多いが、日本のモータースポーツ文化を向上させるためにも、ぜひ早い時期に実現してもらいたいものだ。

香港の市街地コースをゆくフォーミュラEマシンたち。東京での開催はあるか