ターボ+MTで韋駄天のようなミライースでラリーに参戦する国沢光宏さん。2024年12月デビューのミライース号だが、半年が経過して大きな進歩があったようだ。今回はコドライバーに若手ジャーナリスト、そしてメカニックに日産自動車大学校の学生を迎えたフレッシュな体制で上州路を走ってきたぞ!!
文:国沢光宏/写真:西尾タクト、編集部
【画像ギャラリー】こんなにフロア見えていいのぉぉ!!!? ミライースターボ激走で市販化待てないよね?(14枚)画像ギャラリーサスペンションの匠による「あえてのグレードダウン」
1戦毎に進化しているように見えるミライ-スながら、実は昨年12月のデビューからハードの変更を全く行っていない。乗り方とセットアップでクルマのポテンシャルを引き出そうとしてきた次第。エンジンの使い方や、アライメント、車高、減衰力の調整などですね。なんたってミライースのマニュアル、ありませんから。持てる性能を引き出してからハードの改良しようと思っていたワケ。
前回の全日本ラリーで望外の成績を得たけれど「もはやここまで!」。最初の課題はサスペンションである。ミライースの足回りはコペン用をそのまんま使っている。減衰力を低くすると、大きな入力で底付きしてしまう。かといって少し減衰力上げたら、今度は動きが渋くなりストロークしない。おそらく容量が大きすぎるんだと思う。しなやかに動いて欲しいところ。
そこで私が乗ってきた歴代ラリー車のサスペンションを作ってくれていたサンコーワークスの喜多見さんにミライースのインプレッションをしてもらう。するとどうよ! やはり「車重に対してダンパー容量が大きすぎますね。一回り小さくしたらいいと思います」。このクルマ作った相原さんによれば「容量で迷ったのですがコペンでグラベルラリーに出ることを考えて決めました」。
ということで4本とも交換することに。頒価だと今まで使っていたサスペンションの半額(10万円台の半ば)くらいで済むと思う。やはり「安く楽しめる!」のが軽自動車の矜恃というもの。パーツをグレードダウンして速く&乗りやすくなるのなら大歓迎である。結果どうか?
少なくともターマックラリーなら、コントロール性も安定性も滑らかさも全ての面で良くなりました。
「ラリチャレ」コドライバーに黒木美珠さん登場
新しいサスペンションの実戦投入はGazooラリーチャレンジである。何回か紹介してきた通り今シーズンは「初めてのラリー」を体験してもらっている。1回目は若手ジャーナリストの西川君。2回目が新聞記者の矢尾さん。そして今回西川君などと同じ「若手ジャーナリスト」として黒木美珠さんにコドラ体験をしてもらうことになった。矢尾さんと同じく初の公認競技でもある。
Gazooラリーチャレンジは世界でも珍しく、モータースポーツ初参加の人が多い入門ラリー。コースは比較的安全性高いし、ドライバーさえ無理しなければリスク小。加えてミライースなら参戦コストも低いため、私のサポーターの皆さんから出してもらっている浄財でカバー可能。私も現役引退は近い。それまでに可能な限り「自動車文化の華」であるモータースポーツを伝えたいと思う。
黒木さんでした。昨年あたりからラリー取材をしていることもあり、4月に試乗会で会った時に「コドラやってみますか?」と軽く聞いたところ「やりたいです!」。即答するようなイキオイと元気ある人じゃないと競技なんか出来ない。この時点で「素質はありますね」。かくしてGazooラリーチャレンジ『渋川 伊香保戦』の日を迎えた。幸い暑いけれど晴天のラリー日和である。
















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