富士スピードウェイで新しい試みとなったスーパーGTのスプリントレース。ドライバーは1名で、1レースをこなす新しい展開になるのだが、土曜日と日曜日で3レースが行われた。ベストカーも応援するGT300の56号車「リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R」はどのように戦ったのだろうか、見ていこう!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:SPJ-JS
【画像ギャラリー】完璧展開の56号車まさかの苦戦!!? それでも最強GT-Rの勇姿は揺るがない(5枚)画像ギャラリー個人戦だからこそのプレッシャー?
スーパーGTは基本的にはふたりのドライバーが1台のマシンをシェアして戦うレースだ。ドライバー交代、給油、タイヤ交換のためのピットインがあり、さらには成績に応じてウエイトハンディが課されるレースフォーマットになっている。
2025シーズンは今回の8月の富士スピードウェイラウンドで大きな変化があった。それがスプリントレースの実施だ。これまでのウエイトハンディはなく、さらにドライバーはひとりで短時間のレースを戦うというもの。
土曜日はGT300とGT500の混走で1レース、日曜日はGT300とGT500のクラス別となる2レースが開催された。観客としては週末に3レースを観れるというかなり欲張りなレースフォーマットになる。ベストカーWebとしてはこのような短時間決戦は家族連れにも優しいし、初めてのレース観戦にも気楽に楽しめるものであり好感を覚える。
さて近藤真彦監督が率いるKONDOレーシング56号車「リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R」は土曜日がJ.P.オリベイラ選手、日曜日は平手晃平選手が担当した。
オリベイラ選手は予選アタックの際にタイミングが合わず沈んだが、それでも予選9位。表彰台は見えてくるペースを持っていたものの、中盤で電気トラブルで失速。20位以降まで落ちるも挽回を見せたオリベイラ選手の走りで11位でフィニッシュ。
それでも「日曜日のレースで挽回しよう」という雰囲気があったが、いかんせんライバルもマシンとドライバーの技量がむき出しのレースだけあって闘志メラメラ。緊張感が走る週末の幕開けだった。
「もったいない」のオンパレードの週末
日曜日はGT300マシンだけのレースとなる。平手選手は予選5周目でトラックリミット違反でベストラップが剥奪されてしまい、まさかの最後尾スタートとなった。すでにベテランの域に達した平手選手にしては珍しい状況だ。
チーム関係者も「もったいない予選だった。トラックリミットだからもう一回、と伝えても周囲のマシンとのマージンもあるからそう簡単にはいかないしね……」とガックシの様子。
決勝では最後尾28位からスタートとなったがライバル勢のトラブルもあり3周目では18位までジャンプアップ。あれよあれよで30周目には11位まで順位を上げてフィニッシュとなった。
現状をいかに打破してベストなリザルトを出すか、という視点に立てばこのレースは高評価になるだろう。しかしレースは予選、決勝がワンセット。猛プッシュができるポテンシャルがあったからこそ、予選のトラックリミット違反はいただけない結果となってしまった。
土曜日のマシントラブル、日曜日のドライビングのミス。どちらも56号車にとってはかなり手厳しい記録となってしまったが、次戦鈴鹿でどのようにこのミスをしっかりと潰していくのか。KONDOレーシングであればなせる技だろう。









コメント
コメントの使い方GT−Rで上位を目指せるのは、このクルマだけだから、頑張って欲しい。