ヨーロッパ・ラリー選手権のためさっそくエストニア入りした新井大輝選手。一宿一飯の恩義で友人のファクトリーをお手伝い! 来て早々に徹夜作業をしたかと思いきや、お次はなんと急遽ドライバーまで務めることに!? まさかまさかの展開が連続で目が離せない新井選手の欧州武者修行第2弾!
文/写真:新井 大輝
【画像ギャラリー】ヒストリックカーだけどめちゃくちゃ速いぞ!?!! 新井大輝選手がWRCでも使われたステージをLADAで爆走! (8枚)画像ギャラリー徹夜の甲斐あってクルマも完成! いざ、テスト会場へ!
さて新井さんは朝まで車の下で気絶(睡眠)し、朝を迎えシェイクダウン当日になりました。
LADAは無事にエンジンが掛かるようになり、出発の1時間前に完成というギリギリの準備でした(僕は寝ていたので記憶がありません。笑)。
でも時間通りに直すのは流石ラリーメカですね。逆に言ってしまうと、いつもギリギリ間に合ってしまうからいつも最後の最後にしわ寄せが来て、徹夜続きになっている感じですね。よく分かります。
さてテストの会場へ行くと用意されていたのは何と先日までWRCエストニアでも走行したステージでした。その日は僕たち以外にも6台の選手たちがテストに参加していました。どうやら僕が参加するチェコのヨーロッパ選手権の翌週がエストニアの国内選手権のPaide Rallyとのことでそこへ向けての最終調整みたいです。
WRCエストニアでも使用されたステージで最終調整!
片道7kmのステージなのでしっかり走り込むこともできますし、こういった環境がすぐ準備できるのも環境の良さなのでしょうか? 普通に羨ましかったです。
今後の参考のためにステージ運営しているおじちゃんに根掘り葉掘り安全面や人の配置を聞いたりしていました。
そうこうしているうちにテント設営し準備完了。ヒストリックカーということもあり、やはりお上品なおじ様達が後から現地に続々と高級車で登場しました。
まさかまさかの展開! 急遽ドライバーに
各々準備し、乗り込んでいくオーナー達。しかし何故か最後の最後まで徹夜で仕上げたLADAオーナーだけが来ていません。あれ??と思い連絡してみると、「遅れているから車両が大丈夫か走行して確認しといて!」と言われ友人がいきなりレーシングスーツに着替えはじめました。
「あ、レイオ(友人)が運転するのか」と思ったのも束の間、ひろきがドライバーな!と言われ急遽乗ることに。メカニックとして来ているのに僕がドライバー担当でレイオがコドライバーという即席コンビが誕生しました。
お客様の車だし、レストアしたばかりだから絶対に壊さないように運転しよう注意しながら2回走行しました。車重が1000kg切っていて150馬力近くあるのでヒストリックカーなのにしっかり速くて驚きました。普通に乗っていて楽しいです。ドグミッションだし。
ハメられた!? あれよあれよという間にエストニア選手権参戦決定!
走行が終わって帰ってくるとオーナーが既にサービスにいて一言「是非エストニア選手権にこれで出て欲しい!!」と言われ何が何だか状況が掴めていない新井さん。
こっそりステージ内で観戦していたらしく、走っている姿がどのLADAよりも格好良かったとのことでした(完全にハメられた! 笑)。
思いもよらぬところで急遽エストニア国内選手権の参加も決定し、ヨーロッパ選手権とエストニア選手権という2週連続でのラリーになりました。世界一難しいターマックのチェコと世界一速度が速いグラベルの両方をこの2週間で堪能できるのは貴重な経験になるかも知れません!
明日1日だけ休息日を入れたら、ようやくチェコへの1500kmのヨーロッパ縦断の自走旅が始まります。スターリンクも持ってきたし、快適なぼっち旅になると良いですね。












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