新井大輝選手の欧州武者修行エピソード8! ヨーロッパ・ラリー選手権を無事終えた新井大輝選手は一路エストニアへ! 予告通り、ラリー去ってまたラリー! だけど、そこで待っていたのは新たな試練だった!?
文/写真:新井大輝
【画像ギャラリー】LADAというロマンの塊! 1980年代のソ連製マシンを徹夜整備で挑む! エストニア国内ラリーの舞台裏!(17枚)画像ギャラリー現地の人ですらドン引き!? 距離ガバラリーストの鬼強行軍!
いよいよチェコから1500kmの道なりを「あれ? これイケるんじゃね?」ということで休憩を入れる事なく(給油はポーランドで1回した)ぶっ通しで運転してエストニアへ帰還。ヨーロッパに住んでいる人でも1000kmは運転するけど1500km運転する変態はなかなかいないぞと若干引かれているような気がしました。うん、多分気のせいです。
そんなこと(1500kmノンストップの旅)を興味本位でやってしまったせいでその日の深夜にはエストニアへ帰還。翌日からLADAの最終準備をする羽目に。もう少し遊んでくれば良かったと後悔しました。
前回のテスト後にバルブリフターがロードセクションで折れたので、それを直すためにシリンダーヘッドまわりがバラバラになっていました(普通は折れません)。
旧共産圏のクルマってなんかロマンの塊だよね
このマシンは見るたびにバラバラにされているので、なかなか組み上がっている機会がないような気がします。しかし東ヨーロッパでのLADAは純正部品からアフター部品までパーツのラインナップが豊富なので、その日に注文すれば翌日にはおおよそ部品は手に入ります。
ただ唯一の難点は純正品ですら寸法交差に致命的なばらつきがあり、取り付け寸法が合わずに取り付けられない部品も多々あります。「大輝、1980年代のソビエト製品だぞ。しょうがないだろ」と冗談半分にメカニック達は笑い飛ばしていました。
日本では考えられないような常識が海外ではあるのだと東ヨーロッパの部品事情に感心しながらも、この寸法の合わない部品は返品できるのかという疑問はありましたが、聞くと面倒くさそうなので心の中に留めておくことにしました。
国内選手権でこの規模! 日本もはやくこうなれ!
結局HUMUS PAIDE Rally当日の朝までメカニック達は車両の整備をしていましたが、私は少し大人になったので深夜12時には体力回復の為に宿に戻っていました。
既にこの段階で、「あぁ。ギリギリでメンテナンスしているとロクなことにならないなぁ」と若干覚悟している部分はありました。
私の経験上、ギリギリでメンテナンスしていると絶対何か見落としていることが99%以上の確率であるので、おおよそ今回も例に漏れないと思います(フラグ)。
ラリー本番初日、この日は4本のSSがあり、2本は街のど真ん中を閉鎖して行うギャラリーSS。チェコのバルムラリー程ではないものの、国内選手権レベルでこの運営(ギャラリー無料)が確立されていて素晴らしいイベントです。
加えてライブ配信やスプリットタイムもリアルタイムで更新しながら楽しめるので全てにおいてレベルの高い主催でした。日本も是非見習ってほしいです。




















コメント
コメントの使い方