【F1 オーストラリアGP】フェラーリ復活勝利! ホンダはリタイア…“史上最速の”F1開幕


 跳ね馬復活!! 2017年のF1開幕戦、オーストラリアGPが3月26日に決勝を迎え、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが今年最初のウィナーとなった。

 ここ数年メルセデスが席巻したシーズンが続いていたなかで「今年は何かが違う」そんな風を感じさせる新時代F1の幕開けとなった。

 文:WEBベストカー編集部/写真:Ferrari,Daimler,RedBull,Honda


新時代のF1“進化した”マシンでハミルトンが驚速の新記録樹立

 公園と市街地を利用したメルボルンのアルバート・パーク・サーキットで、今年もF1は開幕した。

 2017年のF1マシンは、タイヤや車体の幅がワイドになり、マシンを地面に押さえつける“ダウンフォース”が大幅に増大したことで、かつてない速さとなることが予想されていた。

 3月25日の予選。まさにその予測どおり、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが、2011年にベッテルがマークしたコースレコードを1秒以上更新する1分22秒188でポールポジションを獲得。今年のF1マシンはやはり速かった。

予選トップ3。左からバルテリ・ボッタス(メルセデス)、ハミルトン、ベッテル

 開幕前のテストで好調だったフェラーリ勢は、ベッテルが2位でキミ・ライコネンが4位。予選を終えた段階では、「やっぱり今年もメルセデスが最強か……」そんな空気が漂っていた。

フェラーリの速さは“本物”だった

 そして、迎えた57周の決勝レース。ポールポジションのハミルトンは、トップを譲ることなくオープニングラップの1コーナーを駆け抜け、ベッテルも2位のままでレースは展開していく。

 今回のレースは、ほぼ全マシンが57周のレースを通じてピットストップは1回のみという戦略を採った。

 先頭を走るハミルトンは18周目にピットイン。そしてこの後レースが動く。

ベッテルを従え、ピットストップまで首位を守ったハミルトン。この後ターニングポイントとなったピットストップを迎える

 これで“見た目上”トップに立ったベッテルの作戦は、ピットストップのタイミングを遅らせ、ハミルトンとのタイム差を詰め、ピットアウト時にハミルトンの前に立つというもの。

 ハミルトンのピットアウト時点では、ベッテルがこの後ピットストップして失うタイムを考えると、まだハミルトンを交わすことはできない状況だった。

 だが、ハミルトンは4位を走っていたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に行く手を阻まれてペースが鈍る。

ハミルトンを抑え、前をゆくレッドブルのフェルスタッペン

 そして、ベッテルが23周目にピットイン。作業を済ませコースに戻った瞬間、ギリギリのタイミングでフェルスタッペンとハミルトンの前に出ることに成功した。

 この後、フェルスタッペンがピットインし、ベッテル追撃かと思われたハミルトンだったが、タイム差を縮めるどころか、ジワジワと差を付けられる展開に。

 そう、ピットストップタイミングのアヤではなく、実際にレースを通して最速はフェラーリだったのだ。

 27周目時点で、ハミルトンに約6秒差でトップを走っていたベッテルは、最終的にその差を9秒975まで拡げ、そのままトップを譲ることなくチェッカー。

 フェラーリにとって2015年第13戦シンガポールGP以来の優勝を飾った。

表彰台にはベッテルのドイツ国歌とともに、久々にフェラーリのイタリア国歌が流れた

次ページは : 入賞目前もアロンソリタイア。ホンダの開幕戦はほろ苦く…

最新号

ベストカー最新号

【新型プリウス デザイン判明!!】 EVスポーツで「セリカ」復活|ベストカー6月10日号

 外出自粛が続く今、自宅で紙の「ベストカー」本誌を眺めるのもいいものです。本日5月10日発売のベストカー6月10日号、注目企画はトヨタのこの先のパワーユニット戦略を暴くスクープ。水素燃焼エンジンやe-FUELの開発状況にも迫ります。  その…

カタログ