30年振り復帰!! アルファロメオの名がなぜF1に? フェラーリとの数奇な運命


 1988年を最後に姿を消して以来、30年ぶりにアルファロメオがF1に復帰する。

 11月29日、アルファロメオとザウバーF1チームが、2018年から提携することが発表され、同時にアルファロメオのロゴを纏ったF1マシンが初公開された。

 かつて栄華を極めた“老舗ブランド”は、なぜF1の舞台に戻ったのか? その裏にはアルファロメオとフェラーリ、イタリアを代表する2大ブランドの数奇な運命があった。

文:ベストカーWeb編集部/photo:Sauber、FCA


フェラーリを倒した“古豪” アルファロメオとF1

1951年のF1を戦ったアルファロメオ159。後に通算5度のF1王者となるファン・マヌエル・ファンジオらが駆った
1951年のF1を戦ったアルファロメオ159。後に通算5度のF1王者となるファン・マヌエル・ファンジオらが駆った

 今から遡ること60年以上前、1950年に初めて開催されたF1世界選手権には、アルファロメオとフェラーリがともに参戦していた。

 今でこそF1=フェラーリというイメージだが、当初強かったのはアルファロメオのほう。1950年は7戦6勝と圧倒的な強さを誇った。

 そもそもフェラーリのルーツはアルファロメオにある。アルファロメオのレースチームマネーチャーを務め、販売店も営んでいたエンツォ・フェラーリ氏が後に独立し、生まれたのが「フェラーリ」。

 そして1951年、フェラーリはF1でアルファロメオを破って初優勝を果たす。この時、エンツォ・フェラーリが「私は母を殺してしまった」と語ったのは、あまりにも有名な逸話だ。

「アルファロメオ・ザウバー」のエンジンはフェラーリ製

フェラーリエンジンを積むザウバーと、後方の“本家”フェラーリ
フェラーリエンジンを積むザウバーと、後方の“本家”フェラーリ

 今回、アルファロメオと提携を結んだザウバーは、かつて小林可夢偉が在籍していたF1チーム。「アルファロメオ・ザウバー誕生!」と言うと、いかにもザウバーがアルファロメオ製のエンジンを積むかのようだが、そうではない。

 現在、F1ではメルセデス、フェラーリ、ルノー、ホンダの4社がエンジンを各チームに供給していて、ザウバーのエンジン(パワーユニット)はフェラーリ製だ。

■F1 パワーユニット(PU)別供給チーム一覧(2017)
・メルセデスPU【3】/メルセデスAMG、フォースインディア、ウィリアムズ
・フェラーリPU【3】/フェラーリ、ハース、ザウバー
・ルノーPU【3】/ルノー、レッドブル、トロロッソ
・ホンダPU【1】/マクラーレン

 そして、2018年もザウバーはフェラーリエンジンの搭載を継続する。だが、中身はこれまでと違うものになる、と言うのはF1ジャーナリストの津川哲夫氏だ。

  「2018年は従来の“型落ち”エンジンではなく、フェラーリの最新ワークスエンジンを積むことになる」

  ザウバーは、2017年まで1シーズン前のフェラーリエンジンを使っていた。これがアルファロメオとの提携開始に合わせてフェラーリ本体と同様、“最新のフェラーリエンジン”を使えるようになるのだ。

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