声優レーシングチームVART(ヴァート)とベストカーウェブがタッグを組んでエコカーカップに参戦!ドライバーは、チーム監督兼ドライバーを務める三間雅文(音響監督)、チーム主将の三木眞一郎と畠中祐の声優コンビ。さらにこの原稿を書いている私、プリウス武井の4名で挑んだ。
前編、後編の2回に分けてお届けする。
文/武井寛史、写真/中島仁菜
【画像ギャラリー】声優レーシングチームVARTとベストカーウェブがエコカーカップで共闘!!【前編】
■消費燃費を競うレースで声優チームと共闘
VART×ベストカーウェブチームの車両はトヨタ自動車さんの計らいでカローラ・ツーリングハイブリッドお借りした。
エコカーカップは搭載されるエンジンや排気量で細かくクラス分けされていてVARTメンバーがドライブするカローラ・ツーリングはHV―4クラス。参加台数1台のみで完走すればクラス優勝というすでに優勝が約束された状況でレースに挑んだ。
レースリポートの前に参加したレースについて少し触れておこう。エコカーカップは2013年から年に2回開催され今年9年目を迎える。ハイブリッド車や低燃費車で速さじゃなく消費燃費を競うレースだ。だから初心者やサーキット未経験者でも運転免許証を持っていれば誰でも参加できる。
このレースの魅力は、なんといっても国際レーシングコースが走れるところ。
サーキットを走るためには、それなりのクルマと装備、準備が必要だけど、ヘルメットとグローブさえあれば普段着でも走れるから参加するハードルは低い。
加えて主催が富士スピードウェイだけあって、レースをサポートするオフィシャルも普段、公式レースを支えているスタッフが見守ってくれ安全性はバッチリだ。毎回、多くのエントリーを集めている。
今年はコロナウィルスの影響で参加チームは減少したようだけど、それでも36チームがエントリーした。
■大事なのは速さじゃない! エコカーカップの面白さ
エコカーカップは2名以上8名以下のドライバーでつなぐ耐久方式で60分と180分の2カテゴリーで開催。ダブルエントリーも可能で我々のチームは両レースに出走させてもらった。
通常のレースはチェッカーを受けた順番で順位が確定するけど、このレースは消費燃費レース。トップでチェッカーを受けても燃費が悪かったら順位は後退するルールだ。
さらにエコカーカップが面白いのは1周する走行時間が定められているところ。60分レースは4分45秒。平均スピードは約57km/hと一般道の制限速度程度。さらに180分レースの制限タイムは3分15秒で平均84km/hで走る計算になる。
この制限タイムを0.1秒でも速く走るとペナルティが加算され最終結果で減点される。ちなみに富士スピードウェイは1周4563m。クローズドコースで世界一長い1.5kmのストレートがあるから軽く流して走っても3分くらいでは走れちゃう。
そのためレギュレーションではレース中、必ず助手席にナビゲーターを乗せるルールがある。自制心が求められるレースだけに、このナビゲーターの才能が勝敗を分けるレースというわけ。
午前9時15分、180分レースの練習&予選でコースが賑わう。
スタートするポジションを決める予選は私が担当。予選だけは唯一アクセル全開で走ることが許される。しかし予選と練習に与えられた時間は20分。まったく走行データがないのでレース中のラップシミュレーションもしておきたい。
予選は計測2LAPのみで結果2分32秒179。スタート順位は21位となった。フルノーマルATのカローラ―・ツーリングでこのタイムは悪くない。カローラ・ツーリングってスポーツフィールドでも違和感なく走れて意外に楽しませてもらった。
予選で10分ほど消化してしまい練習走行は残り僅か。三間さんにカローラ・ツーリングを託すが、タイム制限のデータ取りするには時間が足りなかった。
そして立て続けに60分レースの練習が始まる。このセッションは三木さんと畠中さんに4分45秒で走るシュミレーション練習に時間を費やしてもらった。分析能力が高い三木さんのおかげで何とかデータは取れた!いざエコカーカップに挑戦だ!!
コメント
コメントの使い方