スーパーフォーミュラ、スーパーGTも開幕しいよいよ本格化した今年のモータースポーツ。ベストカー読者の皆さんはそろそろ「あの季節」って思ってますよね? そうスーパー耐久富士24時間レース(5月22〜23日決勝)の時期が迫ってきました。
ベストカーは近年この富士24時間の公式プログラムを制作しており、現地で見たことあるという人も多いはず。もちろん今年も制作します!! 内容は5月の富士24時間レースの当日までお楽しみに。
今回はそんな富士24時間レースのみどころをお届けしよう!!
文:ベストカー編集部/写真:池之平昌信
ベストカー2021年5月26日号
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■水素エンジンが24時間レースに参戦で未来が変わる
スーパー耐久の主な選手といえばジェントルマンドライバー(ハイアマチュアのプロではないドライバー)であり、プロドライバーと手を組んで戦うチームも多い。
もちろん2021年もその流れは続いているのだが、今年の見どころはメーカーの開発車両を対象としたST-Qクラス。なんとトヨタの水素エンジンを搭載したカローラがエントリーしている。
実は富士24時間レースが開催されるまで十勝24時間レースが行われていたのだが、2006年当時もトヨタはまだレース界では珍しくハイブリッド車を24時間レースに参戦させている。
そこで得た知見が現在のハイブリッド車にも生かされているはずで、水素エンジンのレース参戦もトヨタにとっては大きな歴史の一歩になるだろう。
現状では2分4秒台で周回が可能でスピードは持っている印象。しかし水素の充填頻度が非常に多く、10周ちょっとで充填作業のためにピットインになるため、メカニックもドライバーもタフなレースになりそうだ。
とはいえ目標は水素エンジンの熟成。「走る実験室」としてのレース参戦は今後の大きな流れになりそうだ。
■GRヤリスが増殖中でWRXとランエボどうなる!?
ST-Qクラス以外も大注目のクラスがある。それがST-2クラスだ。市販車の人気に比例するようにGRヤリスのエントリーも増えていて、かつてのランエボ vs WRX STIの牙城だった同クラスに割って入っているのも見逃せないところ。
GRヤリスのポテンシャルの高さはすでに証明されつつあり、24時間レースでの走りも楽しみだ。
スーパーGT(特にGT500)がモンスターマシンで戦うのに比べて、スーパー耐久は市販車の面影が強く残るのがクルマ好きには嬉しい。また今季からワンメイクタイヤもハンコックタイヤに切り替わり、海外のハコ車レースで使われる有名ブランドの実力を垣間見ることができる。
さらに富士24時間といえば富士スピードウェイでキャンプができるのも特徴。レーシングカーのエグゾーストを聞きながら、バーベキューを楽しむ。そして心地よいサウンドとともに睡眠に入るってのも実に”オツ”だと思いませんか?
もちろん新型コロナウイルス感染対策も徹底しての開催だから、安心してレース観戦ができる(観客の協力がもちろんマストだが)。富士の麓でアウトドアを楽しみながらレースを観る週末はきっと家族の思い出にもなるだろう。
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