■もっと周りに『下駄を預ける』視点も必要ですね
――いま笹原選手が自分で感じる弱さは?
「いま言った自分次第という気持ちが強すぎるせいか、自分で自分を追い込み過ぎて歯車がズレるところがあるので、もっと周りに『下駄を預ける』視点を持ちたいですね。
なんと言ってもレースはチームスポーツで、速い、強いと言われている人はそれが出来ている。現王者でチームの先輩の野尻智紀選手も、最初は悩んだり葛藤もあったんでしょうけど、今の強さを見ていると、そういう部分がうまく出来るようになったのかなと横で見ていて感じます。
F1でもハミルトンやアロンソがそうですよね。特にアロンソはWECでの経験が良かったと本人も言ってますが、チャンピオンだった時より今のほうが『下駄を預ける』がうまく出来てるんじゃないかな」
――今季の残り4レースについては。
「初優勝したここからが大事になると思います。4戦といってももてぎと鈴鹿の2レースずつで、本当にちょっとしたミスも許されない。
今回優勝できた要因はいろいろですが、地に足を着けて次戦までにトライすべきポイントはまだまだあります。すぐ隣にいるチャンピオンのような安定感だったり勝ちを重ねるために走りや戦略の精度を上げたいです」
――タイトル争いについては?
「計算上チャンピオンの可能性はゼロではないのですが、正直、ポイントランキングはあまり気にしてません。前半戦がランキング云々どころではない闘いになってしまいましたから(笑)。でもそこを良い武器にして、僕はとにかく勝ちを狙う。その姿勢一本で行きます」
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