開幕直前!! ラリージャパンで「GRヤリスRally2」初披露! 伝説のドライバー、カンクネンとマキネンがデモラン

■デモランで走る「Rally2」はいったいどんなモデルなのか?

「Rally2」車両はワークスが参戦するRally1に次ぐクラスで、1.6Lターボ+4WDが基本となり、多くのパーツで市販車と共通となる。シュコダファビアやヒョンデi20N、シトロエンC3、フォードフィエスタなどが活躍しており、いよいよトヨタもこのクラスでの参戦を見据えているということ。

GRヤリスRally2のカタチはまだわからないが、ヒョンデを例にするとi20N Rally 2はi20N Rally 1に比べるとすっきりしたボディになり、市販車に近いことがわかる
GRヤリスRally2のカタチはまだわからないが、ヒョンデを例にするとi20N Rally 2はi20N Rally 1に比べるとすっきりしたボディになり、市販車に近いことがわかる

 また、大きな特徴として「お金があれば買える」ということ。もちろん3000万円くらいするから誰でも買えるわけではないが、レースで言うならGT3マシンと似ているかもしれない。Rally2に限らず、R車両は本格的にラリーに参戦する人が多い欧州では、整備や部品の供給などサポート体制が組まれ、しっかりとしたビジネスになっている。またRally2クラスで活躍すれば、トップカテゴリーとなるワークスドライバーの道も開けることにもなる。

 トヨタはそういう育成を含めたラリー活動を今後展開することを見据えているはずだ。そしてRally2にとどまらず、Rally3やRally4、Rally5車両の開発も行っていくはずだ。そう考えると、今回のデモランはWRCおよび各国で開催されるラリーというモータースポーツに、トヨタが今後もしっかりと腰を据えて取り組んでいくというメッセージが込められている。

 おそらくGRヤリスRally2がWRCを走るのは2024年からとなる。2024年のラリージャパンでは、勝田貴元選手に続く若手ドライバーがGRヤリスRally2をドライビングする姿が見られるはずだ。

Rally2の場合、市販車ベースのエンジンを使用しなければならず、GR ヤリスRally1が4気筒なのに対して、GRヤリスRally2は3気筒となるはず。また排気量の上限は1620ccで、GRヤリスの1618ccという排気量はぴったりと収まり、改めてGRヤリスがWRCとラリーを見据えたモデルであることがわかる
Rally2の場合、市販車ベースのエンジンを使用しなければならず、GR ヤリスRally1が4気筒なのに対して、GRヤリスRally2は3気筒となるはず。また排気量の上限は1620ccで、GRヤリスの1618ccという排気量はぴったりと収まり、改めてGRヤリスがWRCとラリーを見据えたモデルであることがわかる

■FIAが定めるラリーピラミッド

【解説】(国沢光宏)
 WRCに出場できるR車両(大会によってR車両以外も参加OK)はRally1からRally5まである。トヨタやヒョンデなどワークスカーを走らせるのはTOPカテゴリーのRally1でハイブリッドブースト含め最高出力500馬力以上。続くRally2がワイドフェンダー付き専用ボディに290馬力程度の1600ccターボを搭載する4WDで約3000万円(以下現地価格)。Rally 3になるとノーマルボディに240馬力程度の1500ccターボを搭載する4WDで価格1500万円ほど。Rally 4が220馬力程度の1300ccターボ搭載のFF。まぁ800万円です。そしてRally 5は700万円。180馬力程度の1300ccターボを搭載するFFとなる。

■「フォーラムエイト・ラリージャパン2022」公式サイト

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