2022年12月1日、日産自動車は、電気自動車によるモータースポーツの最高峰である「フォーミュラE」の新シーズン(ABB FIA フォーミュラE選手権シーズン9)開幕に向けて、新たなカラーリングのGen3(第三世代)マシンを公開した。その名も「NISSAN e-4ORCE 04」。サクラ(桜)のデザインを取り入れたカラーリングだという。
文/ベストカーWeb編集部、画像/日産自動車
■「他がやらぬことをやる」
市販車においても電動化を進めている日産自動車は、日系メーカーとして初めて、「フォーミュラE」にシーズン5(2018-2019)から参戦している。日産はこの「Gen3マシン」が導入される来期(シーズン9(2022-2023))から、これまで共同参戦してきた「e.dams」を買収して、日産ブランドとして単独参戦。シーズン12(2025-2026)までフォーミュラEに継続して参戦し続けることを発表しており、参戦を通して「ゼロ・エミッションEVが提供するワクワクする楽しさ」を届けたいとして、ライバルとなるメルセデスやポルシェ、ジャガーに挑む。
フォーミュラEは2022年10月、東京都と開催に向けた締結を発表。2024年春の東京開催に向けて動き出している。開催されれば日本初。開催候補地は東京都お台場周辺とのこと。いやー、これは楽しみですね!!
今回の新マシン公開にあたり、日産の最高執行責任者であるアシュワニ・グプタ氏は以下のようなコメントを発表した。
「日産の長期ビジョンを実現するための電動化戦略において、フォーミュラEは大きな役割を担っています。日産単独チームとして初めて参戦するシーズン9は、日産にとって新しい時代の到来を告げるものとなるでしょう。日産の長いモータースポーツの歴史を支えてきたのは、他がやらぬことをやるという精神です。日本の伝統を表現した新しいカラーリングも、コース上で大きな注目を集めることでしょう。Gen3時代の素晴らしい幕開けを迎えるための準備はできています。シーズンの開幕が本当に楽しみです」
今回発表された日産の「桜色のレーシングマシン」は、もちろん現在、純EVの軽自動車として大ヒットしている日産サクラをモチーフにしているはず。電気自動車レースの最高峰であるフォーミュラEでの活躍と市販車のヒットを繋げるあたり、宣伝戦略としてすごくうまく回っているなあ…と感心した。サクラ、いいクルマです。
【フォーミュラE 2022-2023スケジュール(2022.10時点)】
Rd.0/2022年12月13~16日/バレンシア(スペイン)※プレシーズンテスト
Rd.1/2023年1月14日/メキシコシティ(メキシコ)
Rd.2/1月27日/ディルイーヤ(サウジアラビア)
Rd.3/1月28日/ディルイーヤ(サウジアラビア)
Rd.4/2月11日/ハイデラバード(インド)
Rd.5/2月25日/ケープタウン(南アフリカ)
Rd.6/3月25日/サンパウロ(ブラジル)
Rd.7/4月22日/ベルリン(ドイツ)
Rd.8/4月23日/ベルリン(ドイツ)
Rd.9/5月6日/モナコ(モナコ公国)
Rd.10/5月20日/未公表
Rd.11/6月3日/ジャカルタ(インドネシア)
Rd.12/6月4日/ジャカルタ(インドネシア)
Rd.13/6月24日/未公表
Rd.14/7月15日/ローマ(イタリア)
Rd.15/7月16日/ローマ(イタリア)
Rd.16/7月29日/ロンドン(イギリス)
Rd.17 7月30日 ロンドン(イギリス)
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