■設計どおりに作動した安全装置の確実性
また今回のアクシデントで乗員にケガはなかったことも発表された。水素漏れを瞬時に検知する水素リークセンサーの作動が設計どおりになされたことで、水素供給は即座にシャットダウンされた。
もちろん水素であろうがガソリンであろうが、大幅な延焼が起きていればより大きなアクシデントにつながっていた可能性もある。しかしセンサーが完全に作動したことでキャビンは確実に守られ、奇しくも安全装置の設計の正しさを証明する形になった。
燃料電池自動車のMIRAIが発売された当時も、水素という燃料を使うことによって「危ないんじゃないの?」という声も少なからず存在した。トヨタはその際にも丁寧に水素タンク強度や水素を溜めないなどの安全策の説明をしてきた。
だから今回の液体水素が漏れるというアクシデントでも、パワーユニットの現状の課題と対策を包み隠さず報告する決意をしたのだろう。
失敗やミスは隠したくなるものだが、今回の発表は水素エンジンの信頼性をグッと増すキッカケになるだろう。そして鈴鹿大会は代替マシンとしてガソリンエンジンのヤリスを走らせるというあたりも、本当にクルマが好きな企業なんだな~と感じるばかり。
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コメント
コメントの使い方モータースポーツは壊れる可能性のある場所を壊してなんぼ。形だけの参戦してない証拠
そりゃあ隠しちゃダメでしょ(笑)