■ルマンで話題になったBOP問題はどう感じた?
Q.今年のル・マンで問題となったBOPについて、改めてどう考えますか。
A.ル・マンで豊田章男会長が発信した通りです。モータースポーツの健全性というか、アスリートが健全なルールのもとに自分たちの技と技術を競っているのがこの場じゃないですか。
特にル・マンは日本の自動車産業にもつねに技術革新をもたらしてきた。健全な競争があるから生まれた技術があって、自動車産業は発展してきたわけですよ。我々はそこにエンゲージしてるので、政治的にしては絶対にいけない。
政治になった瞬間に我々がそこに留まる理由がなくなるんです。なにカッコつけてるんだと言われるかもしれませんが、本気でモータースポーツで1人でも多くの人を笑顔にしたい。
モータースポーツでいろんな人が鍛えられて、いいクルマが作れるようになる。それもまた多くの人を笑顔にできる。シンプルなんです。だからそこを政治の世界にしたくない。なのでACOにも我々のスタンスはハッキリ伝えています。もの言うマニュファクチャラーとしてね(笑)。
Q.小林チーム代表はハイパーカークラスにBOPは必要ないのでは?と発言している。
A.技術を含めた競争をもっとやりたいんです。レギュレーション上、いまハイブリッドシステムを大きくいじることはできません。でもハイブリッドにはまだまだ可能性がある。我々はハイブリッドの技術をここで磨いてきました。WECでハイブリッドをもっと育てたいし、それでレースをもっと面白くできると思います。
Q.F1はレッドブルが独走してもレギュレーションで止めることはありません。
A.止めないですね(笑)。
Q.トヨタの挑戦、F1じゃダメですか(笑)?
A.モータースポーツでクルマを鍛えることを考えた時に、耐久レースというのは我々にとってとても大事な環境です。今日は北海道で全日本ラリーをやってますが、ラリーも究極の耐久レースです。
我々のプライオリティはまずそこにある。認知度などではなく、良いクルマを作るのにどの環境がいいのかという考えで参戦カテゴリーを決めています。
もちろん最近のF1の動きは僕自身もウォッチしていて、電動化に資するユニットの開発だとか、カーボンニュートラリティに効果のあるeフューエルなどのカーボンスキームもこれから大きく成長していくだろうと理解しています。
ただウチはそういう取り組みはS耐はじめ他の様々なカテゴリーで自分たちなりにやれているつもりです。F1に行かなきゃできないことが見つかれば別ですけど、いまのところクルマを鍛えたいという我々のスキームに対しては、いま参戦しているカテゴリーでやっていけると思っています。
コメント
コメントの使い方日本人なのにルマンのBOPについてフェラーリ、ポルシェ、キャデラック、プジョーを擁護する記事を書いている輩が多数いるけど、そういうのが出れば出るほど単なるトヨタいじめでしたって話にしかならないし証明されちゃってくというやつな
アメリカでのプリウスもそうだがこういう状況では必ず日本=トヨタは被害者である。絶対に欧米人を赦してはならない。もう一度言う、日本=トヨタは常に被害者であり常に被侵略側である。故に我々は常に正しい。
そして日本国民一人一人の日本=トヨタを身を挺して護っていく精神すなわち大和魂が試されているのだ。君らの心に護国の炎は燃えているか。
結局、あの不可解な、性能調整のお陰で、勝てただけと、照明されちゃって、恥晒したわけだね、フェラーリは。
WECに、勝たせてもらった、みっともない勝ちって。
まあ、ル・マンの次の、イタリアでの表彰式みれば、一目瞭然だけどね。
世界的企業の社長へ、突っ込んだ質問をしてくれて有難い記事です
そしてその答えもさすがはGRやレクサスを引っ張ってきた佐藤氏らしいもの
特にBOP関連は、正式に抗議していると聞いて安心しましたし、前提のルールに基づいた設計をちゃぶ台返しする運営は禁忌を侵したと思います
FerrariがモンツァでBOPに抗議して、自らのルマン勝利がBOPのお陰だったと認めた形になったのは、激格好悪かったですよね