■BOPとはこれからどう向き合う?
Q.BOPの今後の課題は。
A.プラットフォームBOPはしっかりかけていくほうがいい。ただル・マン前にああいうことが実際に起きると、じゃあル・マンまでは実力を抑えたほうがいいのか?ということになりかねない。
そんなレースを本当にファンは望むのか。毎戦メーカーがガチで鎬を削り、それからル・マン!というレースをファンも望んでいるのではないかと思います。
我々はマニュファクチャラーとして意見はいいますが、最後はACOなりFIAが決めたルールに従います。ル・マン以降もACOと会話は続いてますが、我々としてはとにかく公平で公正なBOPを目指してほしいです。
Q.もしル・マンでのBOPがもっと早い段階に示されていれば考えは違ったか。
A.タイミングの問題ではないですね。シーズン前に全マニュファクチャラーで意志決定したことに基づいて開発し、シーズンを迎えたわけです。その前提が覆ってしまうと、それまでの取り組みが違うものになってしまう。
Q.もしあのBOPでトヨタが勝っていたら、チームの雰囲気はいまと違ったかも?
A.そう思います。トヨタの本気というものを、章男会長があそこまでのメッセージで出してくれたので、チームのハートに火がついた。あれがなかったら僕等がいろんな物事にあたる熱量はいまと違っていたかもしれない。
モンツァ戦もそうですけど、今日だってル・マンのことがあったからこの厳しい戦いに勝てたのだと思います。チームの誰ひとりとして、上からの指示なんて待っていない。
絶対に負けねーぞ!と全員が勝つために自発的に動いている。僕がピットにいくと最初の頃はメカニックたちも「わ、CEOが来た」みたいに遠慮してましたが、いまでは「オマエもアレやれ!」くらいの感じです(笑)。
モリゾーさんが目指しているプロフェッショナルで家庭的なチームのあり方が浸透してきたようで、その原動力になったのはやはり章男さんのあの勇気ある発言と行動だったと思います。
Q.いまACOとの関係性は良好に?
A.険しい表情になるような会話をした時もありましたが、昨日フィオンさんとけっこう良い会話ができました。もう一回握手して、未来志向でしっかりやっていこうねと。
Q.わだかまりなく前向きに。
A.はい。ちゃんと約束を守ってくれるということで。まぁあったことを忘れはしませんけどね(笑)。
後編に続く
【画像ギャラリー】母国富士でチャンピオン決定!! 5連覇を遂げたTOYOTA GAZOO RacingのGR010 HYBRIDをギャラリーでチェック(23枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方日本人なのにルマンのBOPについてフェラーリ、ポルシェ、キャデラック、プジョーを擁護する記事を書いている輩が多数いるけど、そういうのが出れば出るほど単なるトヨタいじめでしたって話にしかならないし証明されちゃってくというやつな
アメリカでのプリウスもそうだがこういう状況では必ず日本=トヨタは被害者である。絶対に欧米人を赦してはならない。もう一度言う、日本=トヨタは常に被害者であり常に被侵略側である。故に我々は常に正しい。
そして日本国民一人一人の日本=トヨタを身を挺して護っていく精神すなわち大和魂が試されているのだ。君らの心に護国の炎は燃えているか。
結局、あの不可解な、性能調整のお陰で、勝てただけと、照明されちゃって、恥晒したわけだね、フェラーリは。
WECに、勝たせてもらった、みっともない勝ちって。
まあ、ル・マンの次の、イタリアでの表彰式みれば、一目瞭然だけどね。
世界的企業の社長へ、突っ込んだ質問をしてくれて有難い記事です
そしてその答えもさすがはGRやレクサスを引っ張ってきた佐藤氏らしいもの
特にBOP関連は、正式に抗議していると聞いて安心しましたし、前提のルールに基づいた設計をちゃぶ台返しする運営は禁忌を侵したと思います
FerrariがモンツァでBOPに抗議して、自らのルマン勝利がBOPのお陰だったと認めた形になったのは、激格好悪かったですよね