セレナe-POWERら新車&トヨタの大攻勢【新車でたどる2018年上半期】

セレナe-POWERら新車&トヨタの大攻勢【新車でたどる2018年上半期】

いよいよ年の瀬となってきました。本企画では、ここ1年間に登場した新型車を一気に紹介し、日本クルマ界にとってどんな年だったかを振り返ります。

思い起こせば1年前の2017年12月〜2018年1月は、これから先1年間、日産やマツダに目立った大型新車が出ないということや、また昨秋にはスバルや日産の完成検査問題が発覚し、やや沈んだ年末年始となりました。

それでも結果的には年末年始のスズキの新車ラッシュに加え、春には大ヒットミニバンに強力な新グレードが登場するなど、賑やかな1年となりました。

本稿ではまず上半期、(実質的に年始が初売りとなる2017年12月発売車を含む)2018年6月いっぱいまでの新型車を紹介いたします。皆さんが最も印象に残っている新型車はどれでしょうか??

骨太から元祖都市型までSUV新時代の新車登場【新車でたどる2018年下半期】もぜひご参照ください

文:ベストカーWeb編集部


■マツダCX-8 2017年12月14日発売

マツダの新世代デザインコンセプトである「魂動デザイン」をベースにした初の3列シート車、CX-8。マツダはビアンテやプレマシーといったそれまでの3列シートラインアップを廃止して、このCX-8をデビューさせ、3列シート車でも「走る楽しさ」と「デザインの美しさ」を優先する、というメッセージを打ち出した。走行性能、デザインともに好評で、マツダの今後の方向性を占う上でも重要なモデルとなった。

■スズキ スペーシア/スペーシアカスタム 2017年12月14日発売

2017年秋に開催された東京モーターショーに出品された「スペーシアカスタムコンセプト」が、ほぼそのまま発売。初代は2013年2月に登場しており、2代目へのフルモデルチェンジとなる。ホンダのN-BOX、ダイハツのタントと並び、スーパーハイトワゴンとして軽自動車販売台数のトップを争うモデル。2018年の年間累計台数でおそらくN-BOXに続く2位となる見込み。2018年12月には「ギア」というアウトドア風のグレードが新規設定された。

■スズキ クロスビー 2017年12月25日発売

まさかのスズキ同月2車種デビューの2車種め。2014年1月に登場したソフトSUV軽自動車、ハスラーの小型車(登録車)版といったコンセプトで(とはいえデビュー時にスズキの鈴木俊宏社長は「新ジャンル」、「(ハスラーとの)パーツ流用はいっさいなし」と、オリジナリティを強調した)、全車1Lマイルドハイブリッド搭載車。カジュアルなソフトSUVであり、積載性と乗降性が高く、燃費も価格も手頃で、実にスズキらしいモデル。売れてます。

■三菱 エクリプスクロス 2018年3月1日発売

三菱自動車としては4年ぶりの日本市場向け新型車となったエクリプスクロス。欧州、アセアン地域およびオーストラリア、北米を含む世界80カ国に展開する世界戦略車で、三菱自身はスポーティな味付けと流麗なフォルムを持つことから「クーペSUV」と名付けている。新開発の1.5L直噴ターボエンジンを搭載しており、8速スポーツモード付きのCVTと組み合わされる。4WD車には三菱得意の車両統合制御システムS-AWCを用意。欧州仕様にはディーゼルエンジン搭載車も用意されており、日本導入希望。RJCカー・オブ・ザ・イヤー大賞受賞車。

■日産 セレナe-POWER 2018年3月1日発売

2Lクラスミニバン(ノア/ヴォクシーやステップワゴン)のなかでもトップクラスの販売台数を誇っていた日産セレナに、強力な販売支援策として追加された仕様。エンジンで発電しモーターで走行するシリーズハイブリッドシステムで、仕組み自体は以前からあったが、「新しい時代のハイブリッド車」として売り出したことでe-POWERは大ヒットモデルとなった。2016年にノートへ設定されて大ヒットし、2018年にセレナへ設定。狙い通り大ヒット仕様となった。発電用の1.2Lエンジンに駆動用モーターを組み合わせた仕組みで、今後ジュークやエクストレイルなどへの展開が期待できる。

次ページは : ■トヨタ センチュリー 2018年6月22日発売

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