マツダが開発するFR、そして直6はどうなる?
トヨタを軸とした提携関係はどんどんその幅を広げている。スバルとは資本提携を強化し、次期型86/BRZの共同開発の継続、さらにこれとは別の「最高に気持ちの良いAWDモデルの共同開発」も明確にしている。
またマツダとも資本提携を結んでおり、これがマツダが中長期計画の中で明言しているFRプラットフォームの開発、さらに直列6気筒ガソリン&ディーゼルエンジンの開発にもリンクする。
すでにお伝えしているように、スクープ班が掴んでいる情報では、FRプラットフォーム、直6エンジンともにマツダ単独での展開ではなく、トヨタとの共同開発があればこその開発資源投資なのだという。
マツダの年間グローバル販売規模は160万台程度だ。DセグメントFRサルーンを開発しても、マツダブランド単独で開発コストに見合った収益を上げることは難しい。
そこで提携しているトヨタとの連携だ。クラウンクラス、さらに生産を終了するマークXのポジションに新規投入するスポーツセダンなどに活かしていくことで新型プラットフォーム、パワートレーンを開発することの説明はつく。
このFRコンポーネンツを活用すれば、スープラに匹敵するスポーツモデルの開発も実現可能だ。
そうなるとBMWとの関係性はどうなっていくのか!? スポーツモデルはBMWとの協業で継続し、セダン系はマツダとの協業で開発を進めていくのか!?
正直、これでは効率が悪い。前出のトヨタ関係者の話から判断すれば、BMWとの関係性よりも、今後はマツダとの関係性を強化していくことになるのだろうか!?
一方で、クラウンクラスの基幹モデルだけに、トヨタオリジナルのTNGAプラットフォーム、V6、直4を主軸としたパワートレーンという線も否定はできない。
現行型でIS Fが復活する!
と、スクープ班が情報を掴めば掴むほど混迷を強く感じるトヨタのFR戦略だが、さらに新たな情報としてレクサスIS F復活の情報をつかんだ。
現行型ISのデビューは2013年5月なので間もなく7年が経過する。2016年10月に大がかりなマイチェンを実施して現在に至る。
フルモデルチェンジの噂は絶えないが、今年2度目のビッグマイナーチェンジが予定されており、少なくとも今後3年以上フルモデルチェンジの計画はないことが判明した。
IS Fは前型ISのバリエーションとして初の「F」モデルとして登場したが、現行型には設定されず、セダンの「F」はひとつ大きなGSFに引き継がれた。
しかしISサイズの「F」モデルを求める声は大きく、マイチェンとは別に、新たにIS Fを投入するというのが最新の情報だ。
パワートレーンは他の「F」モデルと同じV8、4968㏄NAで最高出力481ps、最大トルク54.6kgmを発揮。8速ATが組み合わされるというもの。この新型IS Fの投入により、GS Fがラインナップから消滅することになる。
今後もトヨタのFR戦略を引き続き追っていくので、新たな情報が入り次第お伝えしていくことにしよう。
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