■ランクルならではのハードルがある
室内は内張、シート材質など一段上のクオリティアップを図った仕立てとする。シートレアウトは2列シート5人乗りと3列シート8人乗りは従来モデルを引き継ぐ。パワーユニットは現行の4.5L、V8を廃止し、3.5L、V6ガソリン+モーターのハイブリッド、3.5L、V6ターボの純ガソリン仕様、それに2.8Lのクリーンディーゼルターボと多彩なラインアップを展開すると思われる。
注目のクリーンディーゼルは弟分のランドクルーザプラドに搭載しており、これが好評なことから、新型の兄貴分にも移植する。
駆動方式は引き続き全グレード4WDで、ディーゼルは6AT、V6は8ATとの組み合わせとなる。
安心パッケージの「トヨタセーフティセンス」は、クラウン、アルファード/ヴェルファイアに採用しているように、アクセルの前後における誤作動防止、夜間での標識、人、自転車などにも認識機能の向上、自動運転支援システムなどを装備して最新レベルまで進化させる。
これまでランドクルーザーシリーズはトヨタ店の専売モデルだったが、今年5月から全国規模で全系列店併売に拡大する。これは全車種規模の問題だったのだが、ランドクルーザーについては少しだけ事情が複雑だ。
つい最近までは、他系列店の多くが、サービス工場でのリフト機械の設備が重量のかさむ「大型用」が設置出来ないことから、しばらくトヨタ店の専売継続とする方針だった。しかし大型リフトについては業者とのリース契約が可能になり、対応できるようになったことで、他の扱い車同様にランクルも同時に全系列店併売に切り替えることにしたようだ。
したがって今回の仕様変更も全系列店併売がほぼ同時に事前受注をスタートさせる。そうなると、今後ランドクルーザーのトータル販売台数はかなり増えることが予想される。
とはいえ同モデルは世界で年間約38万台が販売されるなかで、日本の需要は約3万台。中近東が約13万台、欧州約5.4万台、オセアニア約4.6万台、(日本を除く)アジア4.5万台、北米約3.6万台と、完全な世界戦略モデル。発表時期や細かい仕様、細部デザインは、こうした世界需要を見ながら細かく調整される可能性もある。
なお、姉妹モデルであるレクサスLXの次期型については、まだ何も情報が入っていない(ランクル300登場後1~2年後のフルモデルチェンジと予想されるが)。こちらも合わせて、新情報が入り次第、順次お伝えします。
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