■弱点は価格と航続距離か
1回での充電による航続可能距離はWLTCモードで200km以上の達成を目指して開発を進めており、高効率なシティコンパクトモデルをアピールする。30分で約80%の充電が可能な急速充電装置も設定する。装備面で特徴的なのはコンパクトクラスで世界初のサイドカメラシステムの採用だ。側方視界をよくすることのほか、空力特性が向上し、燃費低減にも寄与している。車両本体価格は350万円程度の設定となりそう。充電設備は設置費用を含め10万円程度が予想される。ホンダカーズ店の充電設備設置は当面1法人一台の700台程度でスタートし、将来的には全店舗設置(2000台程度)まで拡大する予定としている。
日産のリーフはホンダeよりもひと回り大きく、車両本体価格は332万6400~498万8400円、航続距離は300kmを超えている。こちらは月販台数は最近1500台程度で推移している。発売後10年以上が経過しており、このレベルではもの足りない印象がある。ホンダは当面月販1000台程度を目指すそうだが、リーフより割高なうえ、ボディも小さく、航続距離も短いから、リーフ並みかそれ以上の量販にこぎつけるのはかなりの努力が必要になりそうだ。
※証言「価格が高すぎる」首都圏ホンダカーズ営業担当者
ホンダ初の量産型電気自動車「ホンダe」が年内に発売されるというのはメーカーのホンダから通達が来ているので承知している。ただ新型コロナウイルスの感染拡大が問題になっているので、そちらの動向によっては先送りされるかも知れない。デザインが秀逸で話題性もあるので発売が楽しみだが、販売台数は期待できないと予想している。可愛らしいデザインだが、航続距離は200kmと短いし、価格も高過ぎるようだ。これだと日産のリーフの方が実用性はある。販売施策次第では売れるようになるだろうが。
扱いモデルとして持っているというイメージの良さでは多少メリットはあるといえるだろう。
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