ベストカーWebでもその詳報をお伝えしている「新型キックス」。「ジューク」のあとを継ぐ新型SUVがついに日本に上陸するが、その注目車の公道テストがついにスクープされた。
2020年6月10日に発売とされており、期待度が高まっているキックスの登場を確実にする情報をお届けする。
さらに、日産が2020年2月13日、「2019年度第3四半期決算発表」のプレゼンテーション資料で明かした新型SUV「X motion(クロスモーション)」がどのような形で量産化に向かうのか? その正体をBCスクープ班が探った!
※本稿は2020年3月のものです
写真/ベストカー編集部、NISSAN
CGイラスト/ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年4月26日号
【画像ギャラリー】次期エクストレイルに活かされるか!? 日産の新時代SUV「X motion」の内外装!!
■都内で公道テストするキックス
下の写真を見ていただきたい。読者から寄せられた写真で、都内で目撃された覆面テスト車だ。装着された仮ナンバーは、相模ナンバーである。
このテスト車を見て、真っ先に思い浮かぶのが日産車だ。Aピラー形状、リアスタイルではハッチゲートの窓形状、Cピラー形状、後席ドアの後端部のキッキングなど、すべての特徴が日産「キックス」に当てはまることが、海外仕様キックスの写真と照らし合わせればおわかりいただけるだろう。
写真は、場所は首都高都心環状線代官町付近で撮られた。右ハンドル車で計測機器らしきものが室内に載せられていたという。
日本投入を直前に控え、公道上での最終的なテスト走行をしている、ということで間違いなかろう。
既報のとおり、日産はジュークに代わる国内市場向けコンパクトSUVとしてアジア圏ですでに販売されているキックスを投入することが決定している。デビューの時期は2020年6月10日とされているが、感染症拡大の影響による部品供給や生産現場の停止などで見直しがあるかもしれない。これについては現時点では不透明。
搭載されるパワーユニットは、ノートなどに搭載される直3、1.2Lエンジンを発電用としたe-POWERを軸にして、登場後に直4、1.5Lガソリンエンジン車も設定する。ジュークに設定されていた、1.6Lターボエンジン搭載モデルの計画もあり、フルラインナップで量販を目指す構えだ。
■投入明言のクロスモーションの正体は!?
株主総会の場で、今後展開予定の新商品として示された「クロスモーション」は、2018年のデトロイトショーに出展されたSUVコンセプトモデル。
具体的なボディサイズなどは明らかにされていないが、3列シートのデザインコンセプトモデルで、サイズ感としては現行型エクストレイルよりもひと回り大きい印象。立体的なフロントマスクの造形や、抑揚感のあるリアフェンダーなど、エモーショナルでダイナミックなフォルムはオフロードにも強いSUVのイメージ。
日産はピュアEVの「アリア」を東京モーターショーで公開し、市販化を明言しているが、このアリアはSUVテイストのデザインではあるが、どちらかといえばシティ派のイメージ。クロスモーションとは対称的なSUVを2モデル相次いで投入することで多彩なSUVニーズに応えていく狙いだという。
確定的な情報は得られていないが、クロスモーションこそが「次期型エクストレイル」になるという情報もあり、まだまだ情報は錯綜している。
搭載されるパワーユニットは2.5L NAのほか、新開発されるハイパフォーマンスe-POWERと見られる。登場は早くとも2021年秋以降の計画だ。
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